エッセイストになるには?公募で実績を作って文章力を磨いていこう
あなたはなぜ、エッセイを書きたいのですか?
どのようなエッセイストになりたいのですか?
ぼくもエッセイストに憧れているひとりです。
書斎にこもって、もくもくと文章を綴っていく…旅行先で執筆するのもいいですね。美味しいものを食べて、地元の人に出会って…
自分の思ったことを感じたままに文章にして、読んだ人が共感してくれる。そしてそれが収入につながり文章を書くことが仕事になる。
想像しただけでワクワクしますね。

こんにちわ、のざき寿(ひさし)といいます。元お笑い芸人です。
でも、どのようにしてエッセイストになったらいいのでしょうか。
ぼくもあなたと同じような課題にぶつかりました。
芸能人やタレント・作家なら、文章を書いただけで読んでくれるかもしれません。
それは、その人が書いた文章に興味があるというより…その人自体にファンがいたりして、そもそも読者がいるからです。
でも、ぼくは全くの無名です。
無名の人のエッセイを、あなたは読みますか?
読まないですよね。
そうして…エッセイストを諦めてしまう…
もったいないです!今は個人のクリエイターが活躍する時代です。
ぼくはですね。noteでエッセイを書いています。
note?ご存知ですか?
エッセイを書くことに興味があるあなたなら、たぶんきっと知っているはず。
待っていてもエッセイストにはなれません。なので勝手にエッセイストを名乗ることにしました。

いいんです。エッセイストなんて自称なんですから。
そう思って毎日noteでエッセイを書き始めました。
今では、お金を払ってぼくのエッセイを読んでくれる方もいます。また、エッセイの公募に応募したら、いくつか賞をもらいました。
無名なら、有名になっていくために努力すればいいのです!
少しずつぼくの文章を読んでくれる方が増えてきて、書くことがどんどん楽しくなってきました。

文章を書き続けて実績を積み重ねていけば、エッセイストの道は開けていくということですね。
この記事では、
あなたがエッセイストとしての第一歩を踏み出せるように、後押しできればと思います。
エッセイストになるにはまず、エッセイを書こう

とにかく、文章を書くこと。
書いた文章を発表することが大事です。
文章力に自信がないから…いい文章が書けるようになるまで文章力を磨こう。
いい作品に仕上がってから…作品を発表しよう。
ぼくが文章を書いていて思うのは、
いい文章・いい作品を評価するのは自分ではなく、他人が評価するということです。
つまり、文章は自分だけでは完成しないということです。
なので発信をしながら、文章力を磨き、作品を作り上げていきましょう。
noteでエッセイを書こう
ノートにエッセイを書く。
いきなり製本して出版する。
どちらのやり方も非効率だし、売れなかったときリスクがあります。

ですので、note(ノート)でエッセイを書くことからはじめてみませんか?
noteは文章に特化したコンテンツを発信できるサービスです。
エッセイストの方はもちろん、小説・コラム・論文・ビジネス文書など、文章に関するコンテンツを作っているクリエイターがたくさんいます。
ぼくは、noteで毎日エッセイを書くことから始めました。

そうそう、noteはアカウントを作るだけで無料で使えます!
テーマを絞ってジャンルに特化したエッセイストを目指そう

ぼくは「介護職員」「元お笑い芸人」という肩書きを名乗ってnoteを書いています。
ぼくはデイサービスで介護福祉士として働いています。
介護現場で起こった出来事や感じたことをテーマにしてエッセイを書いています。
テーマを絞らずにエッセイを書くことはできればやめた方がいいですね。
というのは、たとえば書店へ行ってみるとわかるのですが…
ノンジャンルの本って…あまりないですよね。
あなたは本を買うとき、どんな視点をその本を手に取りますか?
自分の知らない世界を覗いてみたい…
専門的なことを知って、物事を深く理解したい…
わかりやすく、自分にラベルを貼っておくってことが大事なんですね。
有名作家や芸能人・タレントなら何を書いてもいいでしょう。それは「名前や顔でエッセイを売る」ことができるからです。
でも、ぼくらは無名です。だからこそ読者の興味を惹くようにひとつのテーマに絞ってエッセイを書いた方がいいのです。
おのずとコンセプトが決まってきますし、ターゲット(読者)も決まってきます。
「〇〇のことについて書くエッセイスト」
自分自身の経験や実績・肩書きをもとに、エッセイのテーマを考えていきましょう。
まずは手に取ってもらうこと・読んでもらうことが大事です。
note有料記事販売でエッセイストになろう
ぼくがなぜnoteを勧めるか。
それは、noteには「有料記事販売」という機能があるからです。
noteは自分の書いたエッセイに値段をつけて売ることができるのです。
値付けも自分でやらなくてはいけないし宣伝も自分でしなくてはいけません。作家業と編集者を同時にやらなくてはません。
製本だろうが電子書籍だろうが、エッセイを買って貰わなければエッセイストにはなれませんからね。
「自分の書いたものに、いくらの値段がつくのか」
作品を書く楽しみも作品を売る楽しみも一緒に味わえるわけです。

はじめてエッセイを買ってもらったとき…
人生で一番嬉しかったかもしれません…
作品を販売することが、書くモチベーションにもつながっています!
プロの作家でも有料記事を販売している人は多くいます。芸能人もいますし文化人もいます。
商売という視点も、作家・エッセイストには大事なんです。
無料記事を書いてあなたのファンを作っておく
noteは無料で使える(一部有料の機能がある)サービスです。
ぼくは無料記事を投稿して、読者・ファンを増やしていくことをしています。
「スキ」や「フォロワー」をたくさん増やしておけば、書籍を出版した時にはお客さんとしてエッセイを買ってくれる確率が高くなりますよ。
自分の記事が読まれる感覚は嬉しかったり恥ずかしかったりしますが、本気でエッセイをかきたいのであればどんどん読まれてナンボです。
コメントをもらったりするとうれしいですよ。励みになります。
エッセイストになるには公募で賞を獲れ!

思うようにエッセイが売れない…
noteでエッセイを販売してみたものの…
全く売れない…
確実にこの壁にぶち当たります。
売れることを想像して、ワクワクドキドキしながら処女作を発表して…
ぼくの書いたエッセイは、うんともすんとも売れませんでした。
でも、あることをキッカケにポツポツと買ってくれる人も現れたんです。
それが、公募で賞を取ったことでした。
エッセイの公募に挑戦してみよう!
今、小説家として活躍している人も…
「小説家になりたい!」と思っていた無名の時代があったわけです。
その方たちはどうやって作家になっていったのか。
芥川賞や直木賞の受賞を目指して、コツコツと作品を作っていた時期があったわけですね。
なにも芥川賞や直木賞を取らなければエッセイストを語ってはいけないと言ってるわけではなく、
公募で賞を取ることが書き手としての信頼につながり、結果的にエッセイが売れるキッカケになるんのです。
自己評価のエッセイは読んでもらいにくい
自分の書いた作品がものすごく素晴らしいとしても、自分で書いたものを自分で評価した作品は読んでもらえません。
「エッセイを他人に評価された証」が必要です。
「へぇ〜この人、賞、獲っているんだぁ〜」
と、読者の興味を引くことが大事なんです。受賞などの実績は興味を惹くには一番効果があるのです。
公募に挑戦するとエッセイを書く力が身に付く
本気で賞を狙って公募に挑戦するとですね…
一気に文章力が向上します。
審査員に選ばれることを意識して書くとなると、なんども内容を見直したり構成を考えたりするわけです。
つまり…推敲によってどんどん文章力が磨かれていくんですね。
だからマジで….公募に挑戦しましょう!

ぼくは介護をテーマにしたエッセイコンテストで賞をもらいました!
賞金もいただきました!
たとえ賞がもらえなかったとしても…
「これはいい作品だから大切にしたい!」
そう思えば、noteで有料記事として販売すればいいのです。
エッセイストになるために、公募は一石二鳥なのです。
こちらの記事で公募の探し方について解説していますので、参考に
エッセイストになるために必要な文章力の磨き方

面白いエッセイってどんなの?
文章力を磨く前に、あなたの中に「面白いエッセイ」の定義ってありますか?
人によって定義は違うかもしれませんが…
- 人の感情を動かす文章
- 最後まで読まれる文章
ぼくはこのふたつを「面白いエッセイ」の定義としています。
文章表現や文体・構成はあくまでアクセント。大事なのは最後まで読ませる文章力です。
どうしたら文章力は上がるのか。
ぼくなりの考え方と実践になりますが、参考にしていただけると幸いです。
エッセイは感情表現すること
そもそも、エッセイとは何かっていうと、
自分の身の回りで起こった出来事から、自分の感情・思考を綴っていくこと
- 事象
- 心象
要するに、事象(出来事)と心象(自分の心の描写)が、読者に伝わることがエッセイストに必要な文章力といえます。
つまりエッセイは、文章による感情表現なんですね。
まず事象を描く
まず、目の前に起きている事象を描写できるようになる必要があります。
たとえば、
テーブルの上に「りんご」があるとして、
赤い丸いりんごが木製のテーブルの上に乗っている。窓のから差し込む光を受けて影は少し伸びていた。
読者に映像を伝えます。
そして心象を描く
そして心象を語っていきます。
ぼくはその赤いリンゴを見ただけで、口の中がほんのり甘く潤っていくのを感じた。
エッセイは、この事象と心象の繰り返しだと思っています。
これらをストーリーに乗せて構成することが文章力だと思っています。
エッセイが下手な人の特徴とは
エッセイを書き慣れていない人は、心象ばかりを語ってしまいます。
事象を語らないので、読者の中に映像が浮かばないんですね。そうすると読者は置いてけぼりになって感情移入できません。
主観ばかり語られても、しらけてしまうんですね。
書き手は丁寧に「何対して」「どういう人が」「どんな状況で」「誰に対して」「どう思ったか」を書く必要があります。
でないと、読者の感情を動かすことはできませんいし、途中で読むことをやめてしまいます。
まずは事象を正確に描写できることを意識しましょう。

情報やノウハウを書いてもエッセイにはならないんですね。そこには感情が描かれていないからです。
細かい文章力のテクニックに惑わされないこと

やはり、エッセイの公募に挑戦することで実力は磨かれます。
また先ほどと同じことを言ってしまうかもしれませんが…
自分の好きなようにエッセイを書いていると、いつまで経っても実力は磨かれません。
文章力というと「文章の型」だとか「文末表現に気をつけよう」とか「てにをは」「比喩表現」などの細かなテクニックを追ってしまいますが、
それは後からついてきますし、すぐに身に付くものではありません。
公募にチャレンジすると磨かれる技術について触れていきますね。
文字数制限で磨かれるエッセイストとしての文章力

公募には応募規定があります。これが文章力を磨いてくれるんです。
「実体験に基づいた内容に限ります」
「未発表の作品に限ります」
「Word縦書きでご応募ください」
「1,200文字以内で作品を仕上げてください」このような応募規定があります。
中でも、文字数制限のある中で作品を仕上げることは、文章力を大きく向上させてくれます。
文字数制限があると「無駄な文章を削らなくてはいけなくなる」からです。
文章力のない人は書きすぎてしまう
エッセイを書き慣れていない人は、だいたい余計なことを書きすぎてしまいます。
余計な情景描写だったり余計な登場人物だったり…
文字数に収まらないどころかテーマもブレてきますし伝えたいこともどんどんボヤけてしまうんですね。
それは普段、自由なルールにもとにエッセイを書いてしまっているからです。
しかし公募で賞を狙うとなると、その余分な文章が命取りになります。
「一文一義」って聞いたことないですか?ひとつの文章にはひとつの情報だけを書きましょうって意味ですが。
エッセイも同じです。伝えたいことを簡潔に伝えている文章のほうが読みやすいんです。
こちらの記事でエッセイの推敲に関して、実際に賞を受賞したエッセイをもとに解説しています。
また、読者の感情を動かす文章構成についてもまとめています。
推敲を何度も重ねると文章力は飛躍的に向上しますよ!エッセイを仕上げていくことになります。
さらにエッセイを面白いエッセイに仕上げるために
やはり大事なのは、読者に最後まで読んでもらうこと。
読んでもらいやすい構成になっていること。先が気になる書き出しになっていることが大事です。
ぼくは映画の構成を参考にしています。
映画はクライマックスシーンから描くこともあります。
最後に裏切りの展開があったり主人公が不幸のどん底間まで落ちていったりして、感情の起伏がある展開になっていたりします。
エッセイも同じで、読者の感情を動かすようにして構成されていたほうがいいです。
ひとつのエンタメとして、面白い作品作りを目指しましょう!
映画を観ることが面白くなりますよ!
ネタをストックしておこう

エッセイの生命線は、ネタです!
とにかく、自分の感情が動いた瞬間に目を向けて生活することを大切にしましょう。
日常生活でネタになるようなことはそんなに起こらない
ぼくは芸人をしていた時にネタを作っていました。
ネタ作りには相当苦労していました。
というのは、ただ普通に生活しているだけではネタになるような出来事はそんなに起こらないからです。
「すべらない話」のような、面白いオチになるような出来事は、そうそうありません。
かといって、
面白いアイデアが思いつくかっていわれると、それも思うように閃きません。
感情が動いた瞬間メモを取る
ですが日常生活で感情が動く瞬間っていうのはたくさんあります。
たとえば「熱いなぁ〜」っていうのは感情の動きです。
「お腹すいたなぁ」「面白かったなぁ」「腹立つなぁ!」も感情の動きです。
その感情が動いた瞬間をメモしておきましょう。
- 何に対して(事象)
- どう思ったか(心象)
を語ることがエッセイでしたね。
この感情の動きこそが、エッセイのネタになっていきます。
ぼくは日記を書くようにしています。日記に思考や感情・アイデアのメモを書き込んでエッセイのネタにしています。

何気ない日常がエッセイによってどんどん面白くなっていきます。
いつもとは違う体験をして自分の新しい感情を探す
行ったことのない場所へ行く。
出会ったことのない人に会いに行く。
体験したことのない経験をしにいく。
新しい仕事にチャレンジする。
どれもエッセイのネタになりそうですよね。
いつもと違うことをやれば発見や気づきがあり、新しい感情に出会う確率が高くなります。
たとえ物事が上手くいかなかったとしても失敗したとしても、エッセイのネタになると思ったら楽しめます。
そうして新しい感情をみつけ感情の幅を広げ・感情の高さや深さを追求していくことが、面白いエッセイ書くために必要です。
新しい自分に出会うことも、エッセイを書く醍醐味だとぼくは思っています。
介護の体験をエッセイにしています
ぼくはというと、介護をテーマにしたエッセイを書いています。
介護施設・デイサービスで働く介護職員です。
介護現場では、認知症の方や身体疾患により介護が必要な方しかいないので、ほんとうにいろんな出来事が起こります。
命を扱う現場なので、これでもかっていうくらい感情が揺さぶられます。
ぼくはこの介護施設での体験がエッセイストとしの生命線になっています。
書き手として執筆範囲を広げよう

エッセイだけにこだわらずに、いろんな文章に挑戦してみましょう!
世の中に、書く仕事を沢山あります。
ぼくはエッセイを書きながら、Webライターの仕事をしていますし、キャッチコピーを書いたりもします。
ぼくが経験したことある書く仕事をいくつかご紹介しますね。
企業で広報・PR記事を書く
企業の中に広報・PRの部署があるなら、社内で書く仕事をするという選択肢もあります。
ぼくは前職の会社でキャッチコピーを書きました。
「企業メッセージ」や「ブランドコンセプト」といったコピーライティングも、エッセイを通じている部分があります。
- 何を
- どう伝えるか
エッセイであろうが企画書であろうが提案書であろうが、文章の本質は変わりません。
ぼくはコピーライター養成講座でそのことを学びました。
クラウドソーシングで書く仕事を探す
クラウドソーシング(クラウドワークス)で書く仕事を検索すると、書く仕事はたくさん見つかります。
- YouTubeの動画シナリオ作成
- SNSの投稿代行
- 企画書の作成
- 音声メモの書き起こし
ぼくは介護系Webライターとして記事の執筆をしています。
書く仕事を副業にしてみたい方は、まずクラウドワークスに登録しておきましょう。
個人ブログで文章を書く
このブログは、広告の掲載をしています。
ブログを書くことも、収入を得るという意味において仕事と言えます。
ブログを書くにしても文章力が必要になってくるので、エッセイと並行して個人ブログを開設して記事を書いてもいいですし、単なる趣味で書くのもいいと思います。
個人ブログを開設するのはものすごく簡単です。
ドメインを取得しサーバーを契約すれば、ブログは1日で開設できます。
明日からブログを書けますよ!
エッセイストになるにはエッセイストを名乗る
エッセイストにならなくても、書くことにはものすごく大きなメリットがあります。
思考を頭の中から取り出して文字にするという行為は、物事を主観から切り離して客観視するということです。

「しゃべったらスッキリした!」っていうじゃないですか。
これだけで悩みや不安が軽くなりますし、解決方法が見つかったりします。
あれって主観の思考を吐き出している行為だと思うんですよね。
人に話すことで共感を得られますし、誰かと一緒に解決法を探すきっかけになります。
エッセイて、人生を豊かにしてくれるんです。
話すことが苦手な人は、書くことでストレスを発散しましょう。
そして「わたしはエッセストになりたい!」そう思うのであれば、
エッセイストを名乗って、エッセイを発信し続けましょう。
あなたの書いたエッセイが人の心を動かすものならば、きっと誰かが見つけてくれるはずです。
ひとりで挑戦するのは心細いですよね。
一緒にがんばりましょう!
ぼくもエッセイストを名乗ってエッセイを書き続けます!
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。