相手に伝わる文章の構成と完読される書き方とは

hisashi
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時間をかけて書いた文章が相手に伝わらない。

最後まで読んでもらえなくて、相手の理解が甘い。

そんな経験ばかりが続いてしまうと、文章を書くことが億劫になります。

でも、仕事をしていれば文章を書かない日はありません。文章からは逃れることはできないのです。とほほ。

伝わらない文章を書き続けることで、あなたの仕事は増えてしまうかもしれません。
そうなる前に、文章について考えてみませんか?

のざき寿
のざき寿

こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。元芸人です。

文章が伝わらない最大の原因は、文章の構成にあると思います。

あなたがもし作家でないなら、美しい文章や比喩表現を覚える必要はありません。

  • 何を
  • どの順番で伝えて
  • どうして欲しいか

これらの構成を意識した文書であれば、箇条書きでも構わないのです。

では、文章の構成について考えていきましょう。

文章のゴールを決めると文章の構成が簡単にる

文章の構成を考える上でもっとも大切なことは「文章のゴール地点を決める」ことです。文章のゴール地点とはつまり、結論です。文章を構成する時は結論を先に書きましょう。

読み手に対して結論を先に提示する理由

読み手が、あなたの文章を最後まで読んでくれない理由はなんでしょう?

読み手は「この文章に自分の探している情報や答えがあるかどうか」を常に判断しています。結論が先に提示されていない文章は、完読した結果として得られることが文末まで分からないため、読み手を絶えず不安にさせているのです。

わかりやすく例えるなら、ゴール地点を知らされていないままスタートしたマラソンとでも言いましょうか。想像するだけでゾッとしますよね。

とくにWebライティング・ブログなどで書かれるインターネット上の記事は、結論が上部にないと離脱の原因やスクロールされて読み飛ばされてしまいます。

必ず結論を先に書くようにしましょう。

ゴールにはベネフィットが必要

では結論とは何か。例えばこの記事でいうなら「文章の構成の仕方がわかる」です。この記事を読んでいるあなたは、文章の構成の仕方を詳しく知りたくて、いま読み進めているのだと思います。

文章構成の方法を知り、文章を書く際、文章構成に悩むことなく効率的に楽しみながら書く姿を想像しているはずです。

この「あなたにとって嬉しい未来」のことを、ベネフィットと言います。

ブログのタイトルや冒頭部分には、結論であるベネフィットを提示して、読み手にゴールシーンを提示してあげることが大切で、親切な文章だと思います。

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文章の三幕構成を身につけよう

文章の構成を「導入」「本題」「まとめ」の3つのパートに分けて構成することを「三幕構成」といいます。文章を三幕構成で書くことで、論理的な文章が書きやすくなります。

三幕構成の具体的な内容

冒頭で説明したとおり、導入には読み手に対して結論となる文章のゴールを提示します。そのあと、結論に至った理由などを述べていくと、相手に内容が伝わりやすい文章になっていきます。

序論

文章の導入部分には、読み手が得られるゴールや結論を書きましょう。割合としては全体の2割くらいの文章で書きます。

本論

序論で語った結論の根拠を示していきましょう。文章全体の核となる部分です。割合としては6割くらいの文章量で書きます。

自分が持っている専門知識や体験、具体的なエピソード、データを用いて、結論の裏付けをしていきます。

まとめ

読み手に対して、とくに印象づけたい主張や想い、行動の提案などを文章の最後に書きます。割合としては2割くらいの文章量で書きます。

三幕構成は、アメリカの脚本化「シド・フィールド」によって論理化された映画の手法です。文章構成にも応用することで論理的な文章を書くことができます。

また、この三幕構成とセールスライティングを組み合わせることで、読み手をより意識した文章に近づき、完読される文章になっていきます。

総論・パラグラフの構成

文章全体の三幕構成が出来上がったら、次に文章の各章・各段落の構成について解説してきます。章・段落含まれる要素をひとつずつみていきましょう。

見出し

章・段落ともに、文章のはじめは見出しから始まります。見出しはこれから書く文章の概要を端的に現した文章にします。

具体的には「何を」「どうして」「どうなる」のかを、短い文章で表現します。たとえばこのブログ記事のタイトルで説明すると「【完読される】文章構成とは?ブログの書き方を具体例に解説」です。

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パラグラフとは

パラグラフとは、段落のことです。ひとつのパラグラフにつき4〜8文が適切でしょう。それ以上のパラグラフになると情報量が多くなり、伝えるたいことがぼやけてしまいます。パラグラフがいくつも積み重なって文章になっていきます。

最初のパラグラフは要約を語る

見出しの次にくる最初のパラグラフには、結論となる要約を書きましょう。そうすることで読み手が、以降に続く文章を読み進めるかどうか判断ができます。読み手に負担を与えないことが、文章を最後まで読んでもらう工夫になります。

本文のパラグラフ

要約に書いた結論に対し、事実や根拠、データなどを示して文章に説得力を持していきます。逆にいえば、要約にかいた内容を詳しく説明すれば、文章として成立していくわけです。

このように各章・各段落で構成を決めておくと文章の構成で悩むことが少なくなり、内容に注力できるようになります。そして、パターン化すると読み手にとっても読みやすい文章になっていきます。

総論・パラグラフの構成

要約文要約文のパラグラフ

見出し

要約文のパラグラフ

本文要約文のパラグラフ

この章も上記のような見出しとパラグラフの構成になっています。

文章の導入部分で読者の心を掴むコツ

文章の書き出しは、文章構成と同じくらい大切です。読み手はいつでも文章を読み進めないという選択肢を持っているため、文章の導入で読み手の興味・関心を惹けない場合、絶対に最後まで読まれることはありません。

読み手の興味を惹きつけるセールスライティング

文章の導入では、読み手の関心や悩みに寄り添い、読者視点で文章を書いていかなくてはなりません。ここで紹介したいライティング方法として、セールスライティングがあります。

セールスライティングは、読み手の感情の起伏を意図的に作り、関心を惹きつけて商品やサービスを訴求していくライティングのテクニックです。以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

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文章全体・ブログ記事を見直す時に注意すること

三幕構成の型に沿って文章を書き上げたら、全体を見直す作業をします。型に沿って書いた内容が「自分の伝えたいテーマ」と「読者が知りたいこと」で一致しているかを見直していきましょう。

細かい表現や誤字・脱字、文末表現などは、文章全体の構成を見直した後に行なっていきます。

読者に伝えたいタイトルやテーマが絞り込まれているか

タイトルと内容が一致しているかを確認します。読み手は、タイトルから得られる「ベネフィット」を期待して記事を読み進めていきます。タイトルと内容が一致していない文章は、読み手は不要と感じ、読み飛ばしや離脱につながってしまいます。

また、伝えたいテーマはひと記事に対し、ひとつにします。文章を書いていると、あれもこれもと詰め込みたくなるものです。とくにブログ記事は、SEO(検索エンジン最適化)の観点から文字数を多くしがちです。ですが、テーマに関係ない冗長的な文章は、読み手にとって負担でしかありません。

タイトルとテーマの関連性を意識して、文章をチェックしていきましょう。

読者に向けた文章になっているか

執筆に没頭するあまり、自分の世界に入り込んでしまうことがあります。そうなると読者を意識しない文章になりがちです。文章を見直すときは「読み手が今、どんな気持ちでこの文章を読んでいるか」を想像しながら、読み手との距離が離れていないかを確認しましょう。

1次情報や個人の視点や切り口があるか

文章には、経験談やエピソード、独自の主張・分析が大切です。このことを1次情報といいます。たとえばブログ記事を書く場合、自分の専門知識から記事を構成すると思います。筆者本人にとって深い知識と思えることでも、一般的には広く知られていることかもしれません。

とくに勉強中の知識などは、調べた情報の再編集であり2次情報です。そのことについて書いている人も多く、情報としての価値は低くなります。ですので、自分の考えや切り口・視点を交えて文章を構成することが大切になってくるのです。

この記事では、文章の構成について解説しています。文章の構成について書かれている記事は多く存在しますが、Webエンジニアの視点でブログ記事を具体例にした文章構成を解説した記事は少ないと思い、このテーマで執筆しています。

ブログ記事は3,000〜5,000文字を目安に構成する

ブログ記事の文章量は、長すぎても少なすぎてもいけません。長すぎれば情報過多になり読み手が疲れてしまいます。逆に少なすぎる文章量は、あえて記事にする必要性がないかもしれません。

ブログ記事を、3,000〜5,000文字の目安に書くという基準は、僕がブログ運用をしていて感じる個人的な感想です。この文章量で内容をまとめると、ひとき記事でひとつのテーマを扱うことができ、前述で紹介した「三幕構成」が使いやすいからです。

適切な文章量は、章全体を通して大見見出しや小見出しを適切に配置していくことになります。読み手にも読みやすい文章になり、SEO(検索エンジン最適化)にも効果があるとかんじています。

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何を書かないかを考える

書くことを決めるよりも書かないことを決めることが、文章をよりスマートにしてくれます。さまざまな情報を集め、取材した期間や努力が大きければ大きいほど、ひとつの記事詰め込みたくなります。ですが、読み手は悩みや課題を解決する手段を求めているので、必要以上の情報はいらないのです。

書かないことを決めることで、逆に書きたいこと・書かなくてはいけないことが明確になっていきます。

何度も書き直して文章力を磨いていこう

書き終わった文章はそこで終わりではなく、推敲のスタート地点に立ったと考えましょう。

ブログ記事のいいところは、自分のタイミングで何度でも書き直せることです。追加したい体験談やアイデア、事実確認などがあればいつでも修正ができます。書き直しが利かない新聞や雑誌などと違う有利な点です。

また、ブログ記事はアクセス解析などを導入することで、分析か可能になります。読み手の行動をイメージして文章の手直しができる点で、効果を出しやすく文章の学習にも最適と感じています。

この記事を読んで、あなたがブログを始めたくなってくれたら、僕は何よりも嬉しいです。文章を書く目的は、人の感情を動かし、行動させることなのです。

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