第15回介護作文・フォトコンテスト・キャッチフレーズ部門を振り返る
昨年にひきつづき今年も、第15回介護作文・フォトコンテスト、キャッチフレーズ部門に応募しました。
こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。元芸人です。
昨年とおなじく今回も、応募したキャッチフレーズ振り返り、制作過程を整理していきたいと思います。
あなたの公募活動のヒントになればうれしいです。
介護作文・フォトコンテストとは
介護作文・フォトコンテストは、公益社団法人・全国老人福祉施設協議会が主催する公募です。介護に関わる高齢者・介護職員との「つながり」をテーマに掲げ、介護現場を支えるすべての人達を励ます、文章や写真などの作品を公募しています。
コンテストのキャッチフレーズに採用されました
昨年、キャッチフレーズ部門で最優秀賞を頂きました。そのキャッチフレーズが今年のホームページに使われることになりました。
豪華な審査員
今回の審査員も豪華な顔ぶれです。
- 特別審査員 武藤十夢さん(AKB48)
- 作文・エッセイ/手紙部門 岸本葉子さん(作家・エッセイスト)
- フォト部門 山田真由美さん(カメラマン・介護福祉士)
- キャッチフレーズ部門 勝浦雅彦さん(コピーライター)
勝浦雅彦さんは、宣伝会議コピーライター養成講座の講師を務めておられ、宣伝会議賞の審査員でもあります。
キャッチフレーズ部門に応募しました
昨年に引き続きキャッチフレーズ部門に応募しました。キャッチフレーズ部門は、Twitterでも気軽に応募できるので参加しやすいですね。
キャッチフレーズのテーマ
今回のキャッチフレーズのテーマは次の2つです。
- 介護に関わる人たちへの「感謝」
- 介護の「やりがい」「しあわせ」
どちらかを選択して、キャッチフレーズを考えていきます。
選択したキャッチフレーズのテーマ
今回選択したテーマは次のテーマです。
介護の「やりがい」「しあわせ」
第15回介護作文・フォトコンテスト
介護職は人気のない仕事といわれています。キツイ・キタナイ・キケンの仕事といわれ、給料も安く労働時間も長いと、ネガティブなイメージが先行してしまっています。
介護職がすこしでも魅力的な仕事に伝わるように、このテーマを選びキャッチフレーズを考えようと思いました。
応募したキャッチフレーズ
これはトイレ介助をしているときの情景を書きたかったのです。
自分でリハビリパンツを下ろせないおばあちゃんが、衣類を下ろしやすいように当たり前のようにぼくに背を向けている信頼関係を描きたかった。言葉を削りすぎて何を言っているかまったくわかりませんね。
レクリエーションでカラオケをした時のこと。
直筆で歌の歌詞を書いてくるくらい、カラオケをしたかったおばあちゃんの想いが伝えたかったのですが、うまく表現しきれていないですね。
足の力が弱い利用者さんを介助する情景と挫折を結びつけて考えました。焦らなくていいと伝えたかったのだと思います。句読点の位置も気になります。
介護職は「ありがとう」を伝える場面が多い仕事です。
利用者さんに食事の準備や洗濯物を手伝ってもらうことがあります。そのたびに「ありがとう」を言うので、普通の仕事よりも感謝を伝える場面は多いと思います。
認知症の方は、何を喋ったかを記憶しておくことが難しいです。けれど喋ったときの楽しかった感情・うれしかった感情は記憶していると思います。
その方が亡くなる寸前まで介護をすることがあります。最後の最後まで側に寄り添ってくれる人がいると、どれだけ心強いでしょうか。
キャッチフレーズを考えるために意識したこと
ぼくは近所のデイサービスに介護職員として勤務しています。介護の仕事を通じて感じたことや具体的なエピソードを、そのままキャッチフレーズにしてみようと考えました。
感情が動いた瞬間をメモしてキャッチフレーズのアイデアにする
介護の仕事で経験した出来事や感情の動きをメモするようにしました。
「瀬戸の花嫁」や「だんな様」など歌のタイトル・固有名詞を使っているのは、実際にご利用者さんと歌ったからです。
抽象的な感情を具体的にする
今回のキャッチフレーズ制作で意識したことは、感情という抽象的な概念を具体的な描写に繋げることでした。
キャッチフレーズを受けとった人に、情景がイメージでき切り取った視点が伝わるように意識しました。
反省点
今回は期限ギリギリの応募になってしまい、キャッチフレーズを考える時間が少なかったことが反省点です。
やはり、かける時間と考えたキャッチフレーズ本数は、クオリティに比例しますね。
介護をテーマにキャッチフレーズに挑戦
ほかにも、介護をテーマにしたコンテストにいろいろ挑戦しています。
社会問題をテーマにたキャッチフレーズの制作は、時代背景や世の中状況を捉えなくてはいけません。
いいキャッチフレーズを書くためには、常にアンテナを張って情報収取し体験をして感性を磨き続けることが大切だと思いました。