キャッチコピーとエッセイの公募で10万円小遣いを稼いだ話
お小遣いほしくないですか?
一生懸命仕事して給料をもらっても、そのほとんどが生活費に消えていって自由に使えるお金が残っていない。
友達とご飯も食べに行きたいし洋服もほしい。旅行にもいきたし、なんなら貯金もしておきたい。
でも、生活費にほとんど使ってしまっている。
なら、ならですよ。小遣いを稼げばいい。もっと収入を増やせばいい。単純にそれだけの話なんだと、ぼくは気づいたんです。
かといってもうひとつ仕事をするわけにもいかない。忙しくなるのは嫌だし、副業を本業に支障が出るのも嫌だ。
そこでぼくは、公募で小遣いを稼ぐということを思いつきました。
さらに、キャッチコピーであれば短い言葉なので簡単書けるのではないか。そう思ったんです。
結果。
キャッチコピーの公募ふたつ賞を獲り、6万円稼ぎました。さらにエッセイの公募で3万稼ぎました。細かい公募で1万円。
累計なんと、10万円稼ぐことができました。
これなら、飲みにも行けるし旅行だっていけますよね。
そしてそして、賞を受賞することによって仕事にもいい影響が出てきたのです。
キャッチコピーの公募ってどんなの?
「セブンイレブンいい気分」
「すごそこサンクス」
「ココロも満タンに コスモ石油」
こんなキャッチコピー聞いたことないですか?
たとえば企業や新商品を出そうとする時には、ほとんどと言っていいほどキャッチコピーが考えられます。
「お〜いお茶」
「ガリガリ君」
「うまい棒」
とか、商品名もキャッチコピーに近いものがあります。
企業が公募でキャッチコピーや商品名を募ることもある
そうしたキャッチコピーは、基本的には企業の広報、もしくは広告代理店のプロのコピーラーター考えるのですが、商品やサービスによっては公募で一般の人からアイデアを募ることもあるのです。
SNSでキャッチコピーの公募を募る企業
多くなってきたのが、SNSを通じてキャッチコピーを募るケースです。
スマートフォンがあれば、だれでも気軽にキャッチコピーに応募することができます。
これは企業側が新商品の情報拡散を狙って行うキャンペーンの一種でもあって、一気に話題が広がっていきます。
簡単に応募できるからって賞金や商品がたいしたことないわけではなく、なんらぼくが参加したことある公募では、サントリーがありました。
キャッチコピーの公募をどうやって探したらいいのか
公募ガイドという公募の専門誌があります。
書店に行けば雑誌としておいてある書店もありますし、ホームページがあるので簡単に公募を検索することができます。
ちなみにぼくは公募ガイドホームページで公募を検索しています。
どんなキャッチコピー公募に応募すればいいのか
できれば自分の得意分野で勝負したほうがいいです。
得意分野とは、今まで働いてきた業界や趣味でやっていること。つまりすでに専門知識が備わっているところで勝負してください。
これは単に勝率を上げるためです。
キャチコピーは短いほうがいい
キャッチコピーは長くても15文字程度がいいとされています。
なぜかというと、キャッチコピーは一瞬で人の興味を惹かなくてはいけないからです。キャッチコピーの「キャッチ」は文字通り、相手の心を鷲掴みにするという意味です。つまり、インパクトがある言葉でなければいけないのです。
短い言葉だからこそキャッチコピーには工夫とアイデアが必要
短い言葉だから簡単そう。そう思うかもしれません。
でも。短い言葉の方が工夫が必要です。
たとえば「あなたにとって人生とは何ですか?」
こんな抽象的な質問をされたとします。あなたならどう答えますか?
「人生とはつまりですね、こうこうあれこれということがありまして、」なんて答えていたらもう、キャッチコピーにはなってないんです。
ひと言、
「人生とは川の流れです」と答えている人がいたとして、なにか心に残るものがありますよね。そうピンときた方もいると思いますが、これは美空ひばりさん「川の流れのように」です。
歌の歌詞もキャッチコピーに近いものがあります。
自分が知っている分野なら調べる必要がない
短い言葉には、その言葉を支えるたくさんの言葉があります。
何が言いたいかというと、専門知識・専門用語を知っているほうがキャッチコピーを考えやすいし、誰も思いつかないアイデアが生まれやすいのです。
たとえば、料理でギョーザをつくるとします。
キャベツ・にんじん・豚肉この三種類を使ったギョーザが美味しいのか、それともキクラゲ・えのき・ピーマン・もやし・にんにく・しょうがもあって、その中から組み合わせを考えたギョーザの方がおいしいのか。
結果として同じギョーザであっても、後者の具材が厳然されたギョーザの方が美味しいでしょう。
キャッチコピーも一緒で、素材となる言葉はたくさんあったほうがいいです。集めた言葉の中から組み合わせを考え、アイデアを足していきます。
そうなると、自分がすでに知っている業界や趣味の領域のほうがいいですよね。
キャッチコピーはどうやって書くの?
とりあえず、思いつく限り書くことをお勧めします。
たとえばひとつ課題に対して、100本くらい書きます。そしてその100本の中から自分がいいよ思うキャッチコピーを選んでいきます。
キャッチコピー工程は「書く」「選ぶ」「磨く」
キャッチコピーは、3つの工程に分けて考えていきます。
まずは書く工程。
とにかく課題に対して思いつく限りキャッチコピーを考えていきます。目標は100本くらい。
そして、その100本の中から10本くらいを選抜していきます。ポイントはあまり多く選びすぎないことと「どうして選んだのか」選んだ基準を自分の中に設けておくことです。これは自分の中でキャッチコピーの再現性を作るためです。
さらに、その10本のキャッチコピーを磨いていきます。磨いていくというのは、語順をかえたり、てにをはを変えてみたり、比喩表現をしてみるといったことです。
書いたキャッチコピーは3日寝かせる
磨き上げたキャッチコピーは、しばらく時間をおいてください。
キャッチコピーを書いているときは、主観的になっているので冷静な判断ができづらくなります。
少し時間を置くことで、客観的な目線になれて作品を冷静に見つめることができます。
カレーと一緒です。少し寝かせておいた方がいいでしょう
どうやったら自分のキャッチコピーエッセイが審査員に選ばれるのか
目立つことを考えた方がいいです。
キャッチコピーの公募は簡単に応募できる反面、競争率も高くなる印象があります。
だれでも思いつくようなキャッチコピーよりも、勝負してインパクトのあるキャッチコピーを何本か選ぶようにいしてください。
ぼくはキャッチコピーの審査員に直接話を聞いたことがあるんですが、
「応募されるキャッチコピーの9割が、だいたい同じような発想だったり切り口だったりする」のだそうです。
たくさんの応募の中から審査していくには、ふるいにかけなくてはいけません。そんなとき同じような発想のキャッチコピーは、即座に落とされてしまうのだそうです。
奇を衒う必要はありませんが、普通とはちょっと違うキャッチコピーを選んでみましょう。
公募の実績が次の扉を開く
公募で得られるものはなにも賞金や小遣いだけとは限りません。
受賞という実績が一緒についてきます。
公募にチャレンジしている人の中には、賞金よりも実績に重きをおいて取り組んでいる方がいます。
賞を受賞すると新しい仕事が舞い込んでくる
芥川賞や直木賞などの文芸賞がわかりやすいでしょう。
何年もかけて小説を書いてきて、芥川賞の賞金は100万円です。
100万円もらったところで、小説にかけてきた時間を考えると割に合わない。そんなことは誰でもわかる話です。
作家とデビューするために公募にチャレンジしているわけです。賞を受賞したからこそ、作家の道がひらけていきます。
M-1グランプリなどの漫才コンテストも一緒です。芸人はコンテストで優勝して芸人の仕事が忙しくなることを目的として挑戦しています。
コピーライターとして活躍する可能性もある
キャッチコピーの公募で賞を獲っていれば、その実績はコピーライターとしての実績になります。
つまり、コピーライターに転職できる可能性もあるわけですし、エッセイなら作家としてデビューする可能性もあるわけです。
そうなると、単なる小遣い稼ぎの枠を超えてきます。
公募はそんな可能性を秘めているのです。
キャッチコピーで言葉を磨くと人生が豊かになる
キャッチコピー具体的な考え方については、次の記事を参考にしてみてください。実績なんかも載せています。
さて、最後にぼくが一番伝えたいことを書きます。
キャッチコピーの公募はあなたの人生を豊かにするということです。
キャッチコピーの本質は、言葉を考えることによって言葉の大切さを知るということにあると思っています。
キャッチコピーは商品だったり、サービスだったりのメリットを伝えるための方法です。言葉を受け取った人の幸せを願って言葉を考えていきます。
キャッチコピーを考える中で出会った言葉や思考は、ぼくに心の豊かさを生み出してくれました。
あなたもきっとキャッチコピーを考えている中で、心の豊かさに出会うはずです。
言葉を磨くために、公募からキャッチコピーを始めてみませんか?