ボケやすい大喜利のお題の作り方とは?課題解決を考える力を養おう
あなた、
よっぽどのお笑い好きなんですね。
もしかして、芸人を目指してる方ですか?
はたまた、作家の方ですか?
大喜利のお題に関する記事を探しているなんて…
大喜利はですね、
ボケやすいお題かどうかで回答の数や回答の面白さが決まってきます。
ボケやすい大喜利のお題は、きっちりとした「フリ」があります。

こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。
元お笑い芸人です。20代の頃、吉本興業に所属していました。
逆にボケにくい大喜利のお題は、フリとなる世界観がなかったりします。
大喜利の得意な人は、その大喜利のお題が「ボケやすいお題なのか」「ボケにくいお題なのか」瞬時に判断する能力を備えていまして…
今後あなたが大喜利でスベりたくないのであれば、このお題を見極める能力を身につける必要があるでしょう。回答を考える能力と同じくらいに。
もしかすると、
友達をスベらせているのは、あなたの考えた大喜利のお題に原因があるかもしれませんよ。
あなたがスベッているのは、大喜利のお題が悪かったのかもしれませんね。
ちなみにですね、ちょっと話は脱線しますが…

大喜利のお題を考えられる人は、仕事ができる人です。
なぜかというと…このことについては後ほど解説しますね。
この記事では、ボケやすい大喜利のお題について考えていきたいと思います。
そして、ボケやすい大喜利のお題の作り方についても考えていきたいと思います。
大喜利をぜひ普段のコミュニケーションで生かしてみてください。
ボケやすい大喜利のお題とは?

そもそも、ボケやすい大喜利のお題ってどんなんだと思います?
たとえば、ボケやすい大喜利のお題の定義を、
「回答がしやすいお題」とします。
そうなるち、どんなお題が回答しやすいですかね?
ボケやすい大喜利のお題を考えてみよう!

お題です。
あなたは「昨日何を食べましたか?」
カレー・カツ丼・焼肉・お寿司…
日常にある普通の会話ですが、問いかけという意味においては「昨日何を食べましたか?」という質問も大喜利のお題といえば、大喜利のお題です。
そして答えやすいという意味では、ボケやすい大喜利のお題ですよね。
でも、
まったく面白くありません。
そこで、
「昨日何を食べましたか?」にフリをつけてみたいと思います。
100日連続で「カツ丼」を食べてきました、昨日何を食べましたか?

カツ丼…

まだ食うんかい!
「100日連続で「カツ丼」を食べてきました」という部分がフリです。
フリを考えてボケやすい大喜利のお題を作ろう

ボケやすい大喜利のお題には、しっかりとした「フリ」があります。
いきなり大喜利のお題っぽいものを作ろうと思うと失敗します。
フリを作ることができれば、ボケやすい大喜利のお題を考えやすくなります。
- 世界観をつくる
- 緊張と緩和の緊張
- 世の中の一般常識
- あるあるネタなどの多くの方が共感できること
では、具体的な大喜利のお題を例に、フリについて理解を深めていきましょう。
世界観を付け足して日常会話をボケやすい大喜利のお題に変えていく
日常会話に世界観をつけて、ボケやすい大喜利を作ってみます。
休みの日は何をして過ごしますか?
人物などの世界観を付け足してみる
この、なんの変哲もないお題に世界観を付け足すと…
総理大臣の休日の過ごし方とは?
アメリカ大統領の休日の過ごし方とは?

あなたなら、どんな回答が浮かびますか?
3024年、総理大臣の休日の過ごし方とは?

さらに「大喜利っぽい要素」を加えてみます。
アホアホ王国国王、休日の過ごし方とは?
アホアホ王国国王、休日はファーストレディと何をして過ごしている?
いかがでしょう?
ちょっと、大喜利のお題っぽくなってきましたよね。
何気ない日常会話に「世界観」を付け足したことがフリになります。つまり総理大臣や大統領がやらなそうなことを回答として考えればいいんです。
芸人がよく「フリ」と言っているのは、この世界観のことです。世界観が壊れる瞬間を「オチ」と言っています。
日常会話からお題に変化させているので、大喜利の回答としてボケやすいと思います。
緊張感をフリにしたボケやすい大喜利のお題

今度は、緊張感をフリにしてみます。
緊張感のある場面ってどんな場面が思いつきますか?
お葬式・面接・結婚の挨拶…緊張の場面ですよね、
笑いには「緊張と緩和」というメカニズムがありまして、
たとえばお葬式。
ちょっとした失敗が笑いになることってありますよね。
喪主の挨拶がグズグズだったり、お焼香でモタモタしてる人がいたり、足が痺れた人がいてヨタヨタ歩きになっていたり。
ぼくは笑いを我慢できずに吹き出しそうになります。

緊張と緩和を利用した大喜利のお題です。
お葬式。棺桶の遺体を見て「あれ?もしかたら生きてるかも?」どうしてそう思った?
これは、お葬式という「笑ってはいけない状況」をフリにしているんです。
なので、場が壊れるような回答を考えればいいわけです。
これが笑いの「緊張と緩和」です。
- お葬式。棺桶の遺体を見て「あれ?もしかたら生きてるかも?」どうしてそう思った?
-
- 寝言を言っている
- お出かけ用の流行の服を着ている
- アップルウォチは「脈は正常です」と言っている

あなたは、どんな回答が思いつきましたか?
世間のニュースをボケやすい大喜利のお題にしてみよう

世の中の疑問は、そのまま大喜利のお題として使えることもあります。
AIが発達した世の中はどうなっていく?
大手企業の株価が大暴落。一体なぜ?
芸能人の不倫謝罪会見。世間が大激怒。いったいなぜ?

ネットニュースや時事ネタなど、そのまま使ってもボケやすい大喜利のお題になることがあります。
でも、このままだと面白くないので、もう少し大喜利のお題っぽくしてみましょう。
AIが太刀打ちできない、人類の最終形態をおしえてください
「この人ならしょーがないね。」不倫した芸能人の記者会見。なぜ許された?
こうして社会的な出来事や芸能ニュースからも、ボケやすい大喜利のお題を作ることができます。
「あるある」から大喜利のお題を考えてみる
たとえば日常によくあること、いわゆる「あるあるネタ」からも大喜利のお題を考えることができます。
あるあるネタとは、世の中の人が共感できる出来事や考え方のことを言います。なので「あるあるネタ」は、ボケやすい大喜利のお題になります。
では、日常での「あるある」をいくつか挙げてみます。
- 戸締りが心配になって何度も家に戻る
- 自分のビニール傘が毎回なくなっている
- 急いでいる時にかぎってよく赤信号にひっかかる
これらの「あるある」を少し変化させて、ボケやすい大喜利のお題を考えてみます。
戸締りが心配になって100回戻ると家はどうなる?
盗まれたビニール傘の代わりに意外なものが置いてあった。なに?
赤信号にひっかからない日頃の心がけを教えてください
ここまで、ボケやすい大喜利のお題の作り方について考えてきました。
論理的に考えることもできますが、大喜利は感覚的なことも大事です。
たくさん大喜利をして感覚を身につけていくことがとても大切だと思うので、ぜひ芸人さんが出している大喜利本を読んでみてください。
いろんなタイプの大喜利のお題

大喜利には、いろんなお題がありますよね。
たとえば、
- 写真で一言
- 漫画のセリフを隠す大喜利
- イラストを使った大喜利
- 穴埋め大喜利
などです。
大喜利番組を見て大喜利のお題を勉強しよう
フジテレビ「IPPONグランプリ」。
かなり実験的な大喜利のお題が出題されています。
カルタの読み札を考えるお題とか、アフレコをつける大喜利のお題とかです。
千原ジュニアさんが司会をつとめている「座王」も、大喜利の常に新しい大喜利のお題が開発されています。
プロも難しく手探りをしながら大喜利のお題を考えています。
大喜利のお題だけに注目して、テレビを観たりや本を読んだりするもの面白いですよ。
大喜利の目的は「笑い」を生み出すこと

大喜利は「笑い」を作るために行います。
ここまでお題に対して解説してきましたが、大喜利で大事なのは「回答」です。
ボケやすい大喜利のお題でも、面白い回答が出にくいお題はいいお題とは言えません。
大事にしたいのは「そのお題は、笑いを生む回答が生まれるか」ということです。
結局「大喜利を何のためにしているか」を考えると、観客を喜ばせるためなんですね。
大喜利のお題を考えられると大喜利の回答も面白くなる

このお題、面白い回答がでるかなぁ〜
お題が作るということは、同時に回答を考えることでもあります。
大喜利のお題を考えているときは、必ず自分で回答を思い浮かべているはずです。
大喜利のお題を考える力は仕事での課題発見力を磨く

大喜利を考える能力は、仕事の場面でも役に立ちます。
大喜利って単なる頭の体操ではありません。
実はね、ものすごく奥が深く、生産性の高い遊びなんです。
たとえば仕事で、どんな場面で大喜利が活かせるか。
- 企画会議
- ブレインストーミング
- コピーライティング
これらのビジネスシーンでも大喜利は活躍します。
大喜利のお題は課題・大喜利の回答は解決策
大喜利のお題は何なのかというと…
大喜利のお題は「課題」です。
そうなると回答は「解決策」となります。つまり、
- 大喜利のお題は「課題」
- 大喜利の回答は「解決」
- 答えを発表することは「提案」
ということになります。
この「課題」「解決」「提案」は、ビジネスマンにとってとても大事な視点・スキルですよね。
大喜利はつまり、課題解決を行なっていることになるわけです。
その証拠に、コピーライターは大喜利好きな方が多いです。
アイデア発想・想像力を磨いているんです。
キャッチコピーと大喜利は似ている
キャッチコピーを考える時は、広告対象となる商品やサービスのメリット・デメリットをリサーチします。
そしてその商品に隠された問題点をさぐったり、質問・問いをぶつけたりしてキャッチコピーのアイデアを考えていくわけです。
そうして、キャッチコピーもアイデアを飛躍させて考えていきます。
大喜利の公募に挑戦して腕を磨こう
大喜利する機会はたくさんあります。
しかも大喜利の公募にチャレンジすれば、賞金や記念品がもらえる可能性があるのです。
おすすめは公募ガイド。
公募の検索ができるのはもちろんのこと、管理画面から公募のスケジュール管理もできます。
SNSなどでも大喜利アカウントがあるので探してみましょう。
ぜひ、大喜利やキャッチコピーの公募にチャレンジしてみてください。
ボケやすい大喜利のお題で話しかけよう
大喜利のお題が作れるようになると、どんないいことがあるか。
それは「相手の面白さを引き出すことができるようになる」ことだと、ぼくは思います。
普通では生まれない発想やアイデアに出会うためには、ボケやすい大喜利のお題を相手に投げかけること大事になってきます。
また仕事においても、企画会議やブレインストーミングの場で大喜利が役に立ちます。
大喜利の回答に目が行きがちですが、その面白い回答は、ボケやすい大喜利のお題が支えています。
小難しく解説していますが、まずは大喜利を楽しみましょう!