ホメオスタシスと心理学を使ってなりたい自分になる方法
あなたは、今の自分に満足していますか?
なりたい自分になれていますか?
なかなか思い通りにいかないですよね。人生。
ぼくもそうです。ぼくは20代の頃のお笑い芸人をしていました。
「売れてお金持ちになってやる!」って思っていましたが…
全く売れずに…30歳の時に芸人を辞めて、一般の社会人になりました。
売れるためには、何が足りなかったのか。理想の自分になるためには、なにが必要だったのでしょうか。
芸人を辞めて10年くらい経って…
ホメオスタシスや思い込み、潜在意識について知りました。
それでわかったんです。
強烈な願望を持って、成功した自分の姿をイメージすることが大事だってことに。

こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。
ぼくはホメオスタシスを上手く利用して10キロのダイエットに成功しました。
人間の思い込みって、ものすごい力があるんですよね。
たとえばホストなんていい例かもしれません。
「俺はモテる!」って思い込んでいないと、ホストなんてできないですから。
「ぼくはカッコ悪くてモテない」っていうナヨナヨしたホストに、シャンパン入れる気にはなりませんもんね。
だから「お金持ちだ!」って思い込むことが重要なんです。
「貧乏だ!」って思い込んでいたら、そりゃ貧乏になってしまいます。

突然ですが、あなたは習慣化することは得意ですか?
物事を達成するには、成功に向かって行動をコツコツと積み重ねる必要がありますよね。
たとえばダイエットしようと思ったら、毎日運動するか、もしくは食事を制限するか。
え?ないですよ。食べてやせるダイエットなんて…
でも行動だけを変えようとすると、だいたい習慣化できずに終わってしまいますよね。いわゆる三日坊主というやつです。
人間は変化を嫌う生き物ですから、行動だけを変えようとするのは苦痛なんですね。
とういうことはつまりですよ、思い込みを変えない限り「なりたい自分」にはなれないんです。
その自分の思い込みを変えるカギが「ホメオスタシス」なんです。
成功したイメージが定着すると、ホメオスタシスが作用して思い込みや潜在意識が変化してきます。
思い込みに引っ張られるように顕在意識である行動も変化してくるんですね。
となると、今までのやり方で習慣化にチャレンジしても、また失敗してしまう可能性が高い…
ホメオスタシスの存在を知らないまま、理想の自分・願望を実現することはとても難しいんです。
この記事では、心理学的なホメオスタシスについて詳しく解説します。
理想の自分を手にいれるためのアイデアについても紹介していきます。
ホメオスタシスとは?

ていうか、ホメオスタシスってなに?

ホメオスタシスは、実は医療用語なんですね。
まず、ホメオスタシス自体を説明する必要がありますよね。
ホメオスタシスは、別名「恒常性」といわれます。
生体の状態を一定に保ってくれる人間の性質で、たとえば体温や血液量・血液成分・心拍数を一定に保ってくれています。
いわゆる自立神経というやつですね。
生物学的なホメオスタシスとは?

具体的に、ホメオスタシスはどんなことをしてくれているの?
たとえば、
人間の体温は、真夏日であろうが冬の寒い日であろうが常に36度前後に保たれていますよね。
これはホメオスタシスが平熱を記憶していて、常に一定に保ってくれているから維持できています。
たとえば、
道で転んで擦り傷をしたとします。
傷口はいずれ瘡蓋(かさぶた)になります。そして皮膚は元の状態に戻りますよね。
これもホメオスタシスの作用で、ホメオスタシスが皮膚の元の状態を記憶していて、自然治癒力が働いて傷口が塞がっていくのです。
これが生物学的なホメオスタシスの働きです。
では、心理学的なホメオスタシスとはどういうことなのか?
心理学的なホメオスタシスとは?
ダイエットを例にお話ししていきますね。

心理学的なホメオスタシスとは、今現在思い込んでいる意識のことです。
「自分は太っている」
この思考を、次のように変えていきます。
「自分はスリムで引き締まった体型だ」
今現在、太っているとかは置いておきます。
行動よりもまず、自分の中の思い込みや意識をまず先に変えていくんですね。
すると心理学的にホメオスタシスが働いて、
「あれ、わたし太ってるのおかしくね?」という、心の違和感が生まれてきます。
「スリムな自分が本当の自分でしょ」って思うようになってきます。
その思い込みの変化による心の違和感が、新しい行動へとつなげてくれるのです。
心理学的ホメオスタシスを利用したダイエットの例

思い込みを変えるだけで、どうして行動に変化が起きるの?
ぼくはですね、ホメオスタシスを意識してダイエットに成功しました。
172センチ・70キロ
↓
172センチ・60キロ

なんと、3ヶ月で10キロのダイエットに成功しました。
10年間、ずっと運動していたのですが…まったく痩せなかったんです。
そこでホメオスタシスの存在を知って、思い込みを変えてみたところ…
10年落ちなかった体重が、行動の変化によって3ヶ月で10キロ落ちたんです。
これは間違いなくホメオスタシスのおかげでした。
では実際に、ぼくがどうやってダイエットに成功したのかを例に、心理学的なホメオスタシスについて解説していきます。
どうやって思い込みや潜在意識を変えていったのかに着目してもらえるといいかと思います。
順を追ってプロセスと思考の変化を解説していきますね。
「なりたい自分になる」変化のプロセスとは
まずはざっくりとしたプロセスを紹介します。
- 現状を把握する
- なりたい自分を思い描く
- イメージを定着させるためにアファメーションする
- イメージが定着しホメオスタシスが働く
- 思い込み・潜在式が完全に書き換わる
- 現実の行動に変化がおきる
ぼくはこうしたプロセスを経て、10キロのダイエットに成功しました。
思い込みを変える前に現状の把握をしよう
まず最初に行ったのは、自分の現状を正確に把握することでした。
- 40歳
- 身長170センチ
- 体重70キロ

中肉中背ですね。
もうちょっとメリハリのある体になりたかったんです。
この時点で、
週5回のジョギング・筋トレをしていたんですが、現状維持の状態が10年以上続いていました。
体重が落ちる気配が全くなくて、モチベーションはそんなに高くない状態です。
「運動で痩せるのは限界があるのかなぁ」と。
具体的に理想を頭でイメージする

とはいえ、今まで頑張って運度を続けてきたので…
もう一度、目標を設定し直すことにしました。
「体重60キロを目指す」
マイナス10キロが目標です。「SMARTの法則」に沿って、数値目標を明確にしました。
ダイエットを達成した姿が頭の中でイメージしていきます。
ダイエット前の自分(現状)
から
スリムで引き締まった自分(理想)
目的・目標を決めたことで、ゴールイメージが持てるようになりました。
イメージを定着させるためにアファメーションをする
アファメーションとは「理想の現実を実現させるために行うポジティブな宣言」のことです。
「ぼくは10キロ痩せて、シンプルな洋服でもカッコよく着こなせるスタイルになっている」
このイメージを脳内に定着させるために、朝晩欠かさずアファメーションを行いました。
夜、ベットに入って目を閉じてアファメーションを読み上げます。
朝、ベットの中で目を閉じたままアファメーションを読み上げます。
どうでしょう、だいたい2週間もすれば、アファメーションが習慣化してきたと思います。
頭の中で「理想の自分」が鮮明に描けるようになる
毎日、アファメーションを続けた結果。
頭の中で「理想の自分像が映像として見えてくる」ようになりました。想像や妄想が膨らんできて、楽しくなってきました。
これはどういう状態かというと、
理想の自分の姿が本来の姿なんだと、脳に新しい価値観を思い込ませることに成功した状態なんですね、
要するに、脳内で思い込みや潜在意識の書き換えが起こっているんです。
心理学的なホメオスタシスが発動し始める

ここでやっと、ホメオスタシスが発動します。
ダイエット後の姿が本来の自分だと脳が勘違いすることにより、ホメオスタシスが発動します。
つまり「現状の痩せていない自分は本来の姿ではない」と認識が価値観が180度変わってきたんですね。
「理想の自分」と「現在の自分」との差を埋めるべく、ホメオスタシスが具体的な行動を探すように思考に働きかけてくれるんです。

現状と理想の未来を埋めようとして、行動に変化が出てくるようになりました。
心理的なホメオスタシスの働きによって「ゴール地点までの距離を縮めたい」という感情が自然に沸き起こってきます。
この感情のことを一般的には「モチベーション」といいます。
ホメオスタシスよって行動が変わってくる

ここから徐々に、行動に変化が現れてきました。
この時点から自分の思い込みが変化を実感できるようになってきました。
「ぼくは痩せている状態が本来の姿なんだ」と完全に思い込むようになってきます。
この人間の思い込みの力は科学的にも証明されていて「プラシーボ効果」と言われています。
- 食事・健康管理のことについて詳しく調べ始める
- 運動しないとなんだか気持ち悪い感情になる
- 食べ物に気を付けるようになる
ここまで来ると、理想の現実化はほぼ達成したと言ってもいいでしょう。
なんだかワクワクした気持ちにもなってきます。
ダイエットできなかった原因はなんだったのか

意識の変化がないまま行動していたことが原因でした。
運動に関する意識はありました。
でも、痩せている自分をイメージできていなかったんですね。
だから食事に対する意識が持てなかったんです。
ホメオスタシスの作用で、食習慣に意識を向けるようになりました。
- 炭水化物を制限する
- お酒を飲まなくなる
- 野菜中心の生活をする
- お菓子・ジュースは飲まない

結果的に10年落ちなかった体重が「3ヶ月で10キロ」痩せたのです。
この食習慣は今でも続いています。
今現在も60キロの体重をキープして、健康的な生活を送っています。
意識の変化がないダイエットはリバウンドする

努力してダイエットをすると…悲惨な結末になる可能性があります。
無理な食事制限や過度な運動で一時的にダイエットしても、必ずリバウンドします。
というのは、意識の変化がないまましているダイエットは、自分との我慢比べでしかないからです。
ずっとストレスを抱えながら我慢してダイエットを続けていると、いつかそのストレスは決壊します。
風船にずっと空気を送り込んでいるような状態です。いつか破裂しますよね。
だから意識を変えることが大事なのです。
つまりホメオスタシスを利用しなくては達成や成功はないんですね。
ダイエットにしろ仕事にしろ、ホメオスタシスを利用しなければ現実は変わっていかないと思います。
心理学的なホメオスタシスもたらすいい影響とは

どうですか?
ホメオスタシスの存在ってありがたいですよね。
ホメオスタシスは、日常生活のいろんな場面でいい影響を与えてくれています。
少し気分が落ち込んだ時、
新しいことにチャレンジしようとしているときなど、
ホメオスタシスに話しかけるようにして、本来の自分の力を取り戻してください。
ホメオスタシスが自己肯定感を回復してくれる
「自分なんかどうせ」
ではなくて、
「自分ならなんとかなる」と考えてみましょう。思い込みを変えていきましょう。
意識を変化させることで、自己肯定感が回復してきます。
たとえば、仕事で少し挑戦的なことをしようとしたときも、
「失敗したらどうしよう」ではなくて、
「ぼくならきっとうまくいく」と思うようにします。
ポジティブな思考ならば、困難が訪れて途中で挫けそうになったとしてもホメオスタシスが背中を押してくれます。
ホメオスタシスがコンフォートゾーンを広げてくれる
理想の自分が潜在意識に浸透しホメオスタシスが発動すると、現状の自分に居心地の悪さを感じるようになります。
この居心地の悪さはコンフォートゾーン(心地のいい状態)が現状よりも大きく広がってきていることから湧き上がる感情だと思います。
心理学的なホメオスタシスを利用して、自分の器が大きくなっていきます。
習慣化と心理学的ホメオスタシスの関係性
ホメオスタシスは、物事の習慣化にも深く関係しています。
あなたは、
夜、お風呂に入らないと寝られないタイプですか?
それとも、お風呂に入らなくても寝れるタイプですか?
ぼくは前者です。
急になんの話だと思うかもしれませんが…
お風呂に入ることも、一種の思い込みなのです。
だって、お風呂に入らなくても寝られますから。
つまり、夜、お風呂に入ることが当たり前で、お風呂に入った状態が「理想の自分」だということです。
お風呂に入る行為でさえ、ホメオスタシスが関係しているのです。
ならば「自分はお金持ちだ!」と思いこでみるのはどうでしょう。
一度、心理学的にホメオスタシスに記憶してしまえば、どんなことでも習慣化できてしまうんです。
ぼくは、毎日文章を書くことやギターの練習をすること・読書をすることを習慣化できました。
よかったら、ホメオスタシスを意識することを取り入れてみてくださいね。
理想の自分を描くことからはじめよう
ぼくは、現状に満足していません。
できればまだまだ理想の自分に近づいていきたいし、達成していきたいと思っています。
現状の自分に目を向けていても、未来が変わっていくイメージは持てませんでした。
なので、理想の自分・未来の自分を頭の中で描くことを意識するようになりました。そうすると自然に具体的な行動のアイデアが浮かんでくるんです。
マラソンで言えば、ゴール地点を決めること。ゴール地点が分かればペース配分もルートも明確になってきます。
そうすると不安が消え、未来を想像してワクワクする日が増えてきました。
これはきっと、ホメオスタシスが働いてくれているんだな、と感じるようになりました。
人間の思い込みの力、潜在的に秘められている能力ってすごいんですね。
ぼくはこれから先もずっと、ワクワクした未来のイメージを持って、生活していこうと思いました。