ユーザーに親切なWebサイトの構成に必要な情報整理とは
Webサイトにはどんな内容を載せた方がいいのだろう。
どんな内容のWebサイトにしようか。
ページの構成など、Webサイト制作は頭を悩ませることがたくさんあります。
まずはあなたが持っている情報を洗い出すことから始めていきましょう。
こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。元芸人です。
当サイトに来てくださり、ありがとうございます!ゆっくり見ていってくださいね!
Webサイトのコンテンツを考えるにはまず、情報の整理から始めていきます。例えば、企業のホームページを作る時には、所在地や従業員の数、製品の情報などを整理し、そして企業の歴史などを掘り下げてコンテンツ化していきます。
ぼくは、Web制作会社でエンジニアをしていました。関わったWebサイトの数は50サイト以上です。
この記事ではコーポレートサイトを例に、サイトを構成するために必要な情報整理の方法をお伝えしていきたいと思います。
Webサイトの基本的な構成とは
中小企業のWebサイトであれば、おおよそサイトの構成は似通ってきます。
規模にして10ページ前後のWebサイトであれば、以下のようなページ構成でしょう。
- トップページ
- 企業紹介
- 事業内容
- 代表メッセージ
- サービス紹介
- オススメ商品の紹介
- アクセスマップ
- 採用情報
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
これらの情報をうまく構成していけば、Webサイトとして形になっていきます。フリーランスや副業の方は、これらの情報を1ページにまとめたランディングページ型のWebサイトでもいいでしょう。
Webサイトの構成に必要になる基本的な項目
まずは、ほとんどのWebサイトに掲載されている基本項目について紹介していきます。
事業内容
- 事業名(屋号)
- サービス内容
- 取扱製品
- 主要サービス・製品
- 資本金
企業メッセージ
- ビジョン
- ミッション
- ブランドメッセージ
- スローガン(企業目標)
- クレド(行動指針)
- 社会的役割(ブランドパーパス)
- ロゴ
所在地
- 住所(Google Map)
- TEL
- FAX
- ドメイン(URL)
組織体系
- 組織図
- 関連企業
- 従業員数
沿革
- 設立日(開業日)
- 過去から現在までの歴史
これら基本的な項目がしっかり記載されているだけで、ユーザーからの信頼感は高まります。所在地などが明示されていない企業の商品を買う気にはなれないですよね。
企業のブランドストーリーを考える
これらの情報を整理していくなかで、企業の歴史も整理することをオススメします。
企業やサービスが生まれた背景はどうでしたか?
今までの苦難の歴史や成功のストーリーはありませんでしたか?
ストーリーは人の心を動かしやすいコンテンツの表現方法です。ユーザーに語りかけることで、今まで商品を継続して購入してくれているファン、また新しいファンを作るきっかけになります。
サービスや製品に込められた想いやメッセージ、企業の社会的な役割や目的も一緒に考えていきましょう。
マーケティング視点で構成を考える
基本項目を洗い出した時点で、競合分析や独自性についても考えていきましょう。
マーケティングのフレームワークを使って分析していきます。
誰に・何を・どうして欲しいWebサイトなのか、目的を明確にしていきましょう。
企業の持っている強みや弱点・競合にあたる企業はどこなのかを分析していきましょう。
目的にあったWebサイトの形式を考えておきましょう。
サービス情報の構成に必要な項目
ユーザーが一番知りたい情報は、サービスや製品についての情報です。まずは基本的な項目を紹介していきます。
サービス・製品ラインナップ
- 製品詳細
- 料金
営業商圏・範囲
- 対象地域
- 対応言語
- BtoC / BtoB
実績
- 経歴
- 販売実績
- 経験年数
- 受賞歴
ユーザに製品の良さを正確に伝えるためには、客観的な視点を持つことが重要になってきます。
自社のサービス・製品を分析しよう
サービス・製品情報の分析にも、マーケティングの視点を用いましょう。
なぜあなたの製品は選ばれるのでしょうか。顧客はさまざまなサービスを比較検討しています。競合他社の中から選ばれるサービスになるには、ほかのサービスにはない優位性や独自性・特徴が必要になります。
次にベネフィットを考えます。ベネフィットとは、顧客が得られる価値のことです。
あなたのサービス・製品はどの層のクライアントに向けたものでしょうか。イノベーター理論の視点で考えてみましょう。
採用情報の構成に必要な項目
採用ページは給与や福利厚生などの基本的な情報の他に、働いている人や環境を構成するといいでしょう。
- 採用メッセージ
- 募集要項
- 求める人物像
- スタッフ紹介・スタッフインタビュー
働いているスタッフの声を掲載すると、求職者は安心します。
お問い合わせのページの構成
サイトを閲覧しているユーザーの最終的な行動を考えましょう。
Webサイトの成果となる目標・指標を設定することを、コンバージョンといいます。
代表的なコンバージョンは以下の項目です。
- お問い合わせ件数の増加
- ホームページ閲覧者数
- 商品の購入(ECサイト)
- 特定のページへのアクセス数
- 特定のボタンのクリック数
- SNSのフォロワー増加
これらの項目は、ホームページに設置するアクセス解析ツールを使ってデータとして集計していきます。
価値基準を示してお問い合わせに繋げる
価値基準とは、あなたのサービスや製品でクライアントに対して約束できることです。
価値を提示し保証できることを伝えます。品質の保証は顧客に安心感を与え、購買の最後のひと押しになります。
あなたの商品が、一定の価値基準を経て提供される理由と根拠を言語化しておきましょう。
- 誰が関わり・どのようなプロセスを経て提供されるサービスなのか
- 低価格を実現できている理由にどのような企業努力があるのか
- 提供されるサービスに一定のクオリティーが保たれる理由
- 生産性の高い業務の裏側にあるアイデアと工夫
サービスや商品の品質を保つために標準化された業務なども整理しておきましょう。
その他の項目
Webサイトの構成に関わること意外にも自社の情報を整理しておくと、Webサイト制作がスムーズに運びます。
SNSの情報を整理しておく
- YouTube
- TikTok
- LINE
制作に必要な素材と環境の準備
直接Webサイトの構成に関係はないですが、以下の情報も整理しておくといいでしょう。
イメージカラー
- メインカラー
- サブカラー
- アクセントカラー
知らせたい情報(更新情報)
- お知らせ記事の紹介
- 新製品の紹介
- イベント情報・セミナー情報
ホームページの運用リソース
- 作業環境
- 作業時間
- 作業人員
Webサイトの制作をスムーズにするためには、情報の整理だけでなく環境の準備・整理もしておくといいでしょう。
Webサイトの構成をする前の情報整理が大切
情報整理がしっかりされていないWebサイトは、ユーザーの利便性を著しく下げてしまいます。
ホームページ制作を進めていくと伝えたいことが増えていき、結果的に何を伝えたいホームページなのか目的や目標を見失ってしまうことがよくあります。
- 関連した情報が探しやすい
- 簡単に目的のページに辿り着ける
- 閲覧しやすい構成・レイアウトになっている
こうしたこと意識して、情報整理を進めていきましょう。そうしてからWebサイトの構成を考えていくようにしてください。
なにか、参考になれば嬉しいです。