Webデザイナーは年収上げるためにコピーライティングを学ぼう
ぼくは、Web制作会社でWebエンジニアとして6年ほど働いていた経験があります。50件以上のWebサイト制作に携わり、Webデザイナーさんと一緒に仕事してきました。
Web制作会社にいて感じていたことは、文章を書ける人間がいないことです。
こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。元芸人です。
ホームページは画像・文章・装飾で構成されています。その中でも文章の割合は多く重要度が高い割には、社内にライティングができる人間はいませんでした。
とくに中規模の制作会社にはコピーライターはいません。Webデザイナーがキャッチコピーを考えたりしていますが、なんとなくかっこいい言葉を考えるだけで、そこに根拠や理由はありませんでした。
クライアントにキャッチコピーの意図を説明する場面で矢面に立つのは、Webデザイナーです。メインビジュアルのキャッチコピーの意図を説明できますか?
LPのセールスライティングができるWebデザイナーさんはほとんどいません。グラフィック表現が得意でも言語表現は苦手な人が多いのです。
Webデザイナーはコピーライティングが出来ると仕事の幅が大きく広がります。そして年収はあがるでしょう。
Web制作会社におけるコピーライティングの重要性
なぜ、Webデザイナーにコピーライティング必要なのか。理由を掘り下げていきたいと思います。
Web制作会社にはコピーライターがいない
以前ぼくが勤めていたWeb制作会社は、社員数15名ほどの制作会社でした。
Web制作業界は、フリーランスで仕事している方も多く、社員数10名以下の会社は、さほど珍しくありません。
制作はデザインとコーディングが中心
中・小規模のWeb制作会社では、デザインとコーディングが制作の中心になります。
キャッチコピーやコンテンツのライティングは、クライアントから支給してもらったり外部のパートナーに依頼したりします。
もしくはWebディレクターが兼任して作業を行います。専門でコピーライターが在籍している会社はほとんどないでしょう。
コピーライティングを知らない人が書いている
つまりコピーライティングや文章の専門知識がなく、経験や実績のない素人が書いてしまっているのです。以前ぼくが在籍していた会社も例外ではありませんでした。
ライティングは上流工程にある重要なコンテンツ
Webサイトにとって、ライティングが重要視されない訳ではありません。むしろもっとも重要なコンテンツといっていいでしょう。
Webサイトのコンテンツはほとんどが文章なのです。さらにいえば、Google検索・SEOの観点からもライティングは重要視されます。
ライティングが、Webコンテンツを創る上で極めて重要な要素にもかかわらず、Web制作会社はあまり注力できていないのが現状なのです。
Web制作においてWebデザインの工程はどこに位置するのか
ここで、Web制作の工程を整理します。大きくふたつのブロックに分かれます。
情報設計の工程
- 目的・目標の設定
- 企画・コンセプト設計
- コンテンツ設計
- コミュニケーション設計
- サイトマップ設計
- システム設計
- ワイヤーフレーム制作
- コンテンツライティング
ここまでが、Webプロデューサー・Webディレクターの工程です。上流工程といわれ制作期間の6割くらいを占めます。
制作工程
- Webデザイン
- Webコーディング
- システム構築
- 検証・デバッグ
- リリース
Webデザイナーは上流工程と制作工程の間に位置します。つまりWebデザイナーは、制作の方針を提案できる位置に存在しているのです。
Webデザイナーは原稿制作から関わることができる
キャッチコピーや文章などのコンテンツは、上流工程の時点でおおよそ決まっています。というのは、デザインやコーディングの段階で文章などのコンテンツが決まっていないと制作がスムーズに進まないからです。
Webデザイナーが文章を書いていれば、デザインのコンセプトや方向性を決めることもスムーズに運ぶでしょう。
Web制作会社には広告代理店の役割が求められている
Web制作会社にコピーライター・ライターがいれば、オウンドメディアやポータルサイトのコンテンツ企画や提案もできるでしょう。つまり、広告代理店の下請けをしなくていいのです。
デザインのプレゼンができるWebデザイナーは年収が上がる
「どのような意図でデザインされたのですか?」
Webデザイナーはクライアントからこのような質問をぶつけられます。または、Webディレクターに詰められている光景を見てきました。
ぼくはエンジニアとして横目みているだけでしたが。
デザインの意図を論理的に説明できてしかもプレゼンもできたら、Webデザイナーの年収は間違いなく上がるでしょう。
デザインを論理的に説明できるWebデザイナーは最強
レイアウトや配色・余白のとり方・フォントの選定など、デザインを論理的に伝えなければクライアントは納得してくれません。度重なる修正が入り疲弊することもあります。
コピーライティングは言語化スキルを磨くことに繋がる
コピーライティングの考え方は、抽象化された概念を言語にする技術でもあります。それはアイデアを考えることに繋がり、クライアントの課題解決に繋がります。
たとえばコピーライティングを身につけたデザイナーは、抽象化された概念も具体的な方法もどちらも提案できる無敵の存在なのです。
さらに魅力的なキャッチコピーも提案できれば、クライアントは満足するでしょう。営業に参加できるデザイナーは頼もしいですよね。
Webデザイン力が向上すれば年収は上がる
コピーライティングは言葉の表現ですが、その土台にはアイデアがあります。アイデアを言葉で表現したものがキャッチコピーなのです。さらにいうと、言葉の表現を視覚表現に置き換えたものが、グラフィックなのです。
コピーライティングを学ぶと、Webデザイン力も向上します。
Web制作会社に必要なコピーライティングの種類
ひとくちにコピーライティングといっても、コピーライティングには種類があります。Web制作会社では、媒体に応じてコピーライティングを使い分けなくてはいけません。
- イメージコピーライティング
- セールスライティング
- Webライティング
イメージコピーライティング
広告対象をイメージで伝える言葉や文章力です。主な使用例は次の通りです。
- 企業ブランディング(理念・スローガン)
- メインビジュアルのキャッチコピー
- 会社概要のリード文
- DTPポスターのキャッチコピー
セールスコピーライティング
商品やサービスを直接的な購買に繋げる言葉や文章力です。主な使用例は次の通りです。
- お問い合わせページ
- ランディングページ
- ECサイト商品説明
Webコピーライティング
SEOを意識した、Google検索で上位に表示する為の言葉や文章力です。主な使用例は次の通りです。
- Webサイトのコンテンツライティング
- 企業ブログ見出し・本文
- オウンドメディア見出し・本文
コピーライティングはWebデザイナーが年収を上げる武器になる
ebデザイナーの上位職種はアートディレクターです。アートディレクターは、サイトのコンセプトからプロモーション・設計まで、クリエイティブ全体を指揮します。
電通や博報堂などの大手広告代理店は、アートディレクターとコピーライターが協力して広告宣伝物を作りクライアントの課題解決のお手伝いをします。
広告宣伝物は、TVCMやポスター・看板・SNSなど、さまざまです。Webサイトは広告宣伝物のひとつの手段でしかありません。
これからの時代、Webデザインはツールなどの進化により簡略化されつつあります。Webデザイナーから一段上に上がるには、コピーライティングの知識が必要です。他のデザイナーと差別化するためにも身につけておいて損はないはずです。
フリーランスのWEBデザイナーはセールスライティングで年収を上げる
フリーランスのWebデザイナーの方は、コピーライティング・セールスライティングができると、クラウドソーシングで案件受注の幅が広がります。
コンテンツライティング年収を上げる
Webサイトの文章制作案件です。コーポレートサイトのライティングと一緒にデザイン提案もできると、クライアントは発注しやすいでしょう。
Webライティングの受注で年収を上げる
オウンドメディアやブログサイトのSEOライティングです。Webライターとしても仕事ができます。
キャッチコピー提案・ネーミングで年収を上げる
商品のキャッチコピー・ネーミングなどの案件もあります。ロゴ提案やノベルティのデザインも同時に提案できれば、クライアントにも喜ばれるでしょう。
公募でコピーライティングの実績をつくろう
Web制作会社は、ブログ運用代行やオウンドメディア運用・SNS運代行など、言葉や文章を提案する場面は多くなってきています。
コピーライティングの実績がないとお悩みのWebデザイナーさんは、公募を活用してみてください。ぼくもWebエンジニアの傍らキャッチコピーの公募に応募し実績を作っています。
なにか、参考になればうれしいです。