執筆で収入を得る方法・有料note販売でワクワクしながら文章を書こう
文章を書くことが好きだから、本を読むことも好きだから、
執筆業を仕事にできないだろうか。
自分の書いた文章が売れたら楽しいですよね。
文章を書くことで収入を得ることができたら嬉しいですよね。
「お!noteなら執筆で稼げるかも!」
そう思って、ぼくはnoteをはじめました。
作家としてデビューしていなくても、noteで文章を執筆していれば実現できるかもしれないと思ったんです。
noteはテキストコンテンツを中心としたプラットフォームで、多くのクリエイターがエッセイやコラムなどを執筆したり販売したりしています。
今では、執筆したエッセイを有料記事として販売し購入いただけています。
こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。元お笑い芸人です。noteでは介護をテーマにエッセイを書いています。
さっそくひと記事エッセイを執筆して販売してみました。
ウンともスンともいきません。全く売れる気配はありません。
「まぁまぁまぁ、始めたばかりだし、そう簡単にはいかないよなぁ」と思いつつ、でも期待しつつ。
待てど暮らせど、エッセイは売れません。
「なんでなん?」なんでだと思います?
いやいや、どこの誰だかわからない人の文章を、誰がお金を出して買うかってことですよね。
いやでもね、書いている本人からしたら、
「一生懸命書いたし内容も自信がある。文字数もそこそこある。これは売れる」そう思って記事を販売しているのです。
5,000文字、100円で販売していた記事ですが、見事にひとつも売れませんでした。
とはいえ、簡単に諦めることはできませんでした。
この記事では、どうすれば「自分の書いた文章が売れるのか」あれこれ考えて、試してきたことを紹介していきたいと思います。
まず誰が執筆しているのかを明確にした
本屋で本を買うとき、何を基準に本を手に取りますか?
たとえば小説だったら、好きな作家の最新作があれば読みたいですよね。
専門書やビジネス書なんかは、その界隈で実績のある方の書籍おさえておきたいですよね。
芸能人やタレントのエッセイは、話題になっている人や好きな人の本を読みますよね。
自分は誰なのかを明確にする
誰が書いた文章なのかということは、本を選ぶ側にとってとても重要なことだと思ったんです。
読者に「自分はどんな作家なのか」を分かりやすく伝えておかなく必要があると思いました。
本で言うところの背表紙にある「執筆者プロフィール」です。
noteのプロフィール欄は執筆者の情報を書く
たとえばnoteでいうなら、プロフィール欄に相当します。
この説明文を適当に書いてしまうと、選ぶ人は選ぶ基準がないのではと思ったんです。
そこでぼくは、つぎのことを意識してプロフィールを書きました。
- 分かりやすい名前(ペンネーム)
- 何について書いているか
- どんな経歴があるか
とにかく、この3つだけは伝わるように心がけてプロフィールを作成しました。
- 介護エッセイ
- 介護現場で起こる面白いエピソードが中心
- 現在デイサービスの職員であること
面白い記事を書いたのに、読まれなかったら悔しいじゃないですか。
ぼくのnoteは、アカウント名からプロフィール・記事(コンテンツ)に渡って一貫性を持たせています。
いろんな文章を書きたいけど我慢した
執筆のテーマは、ひとつに絞りました。
名前が売れている作家であれば、いろんなテーマを扱ったとして「作家」という肩書きで作品を手にとってもらえると思います。
でもぼくは全くの無名。無名の人がいろんなテーマを扱ってしまうと、読者は「なんの専門家なんだろう?」と困惑してしまうと思ったんです。
なので「介護職員が介護をテーマにしたエッセイを書く」という内容だけに決めました。実体験やエピソードが書けるので説得力もありますしね。
本屋をイメージして自分の区画をつくる
テーマを決めるイメージとしては、書店をイメージしました。
本屋に行くと雑誌コーナーや文芸コーナーとか、区画で分かれていますよね。お目当ての本を探すために天井から吊るされた案内板を頼りに書店内を探すと思います。
自分でコーナーを作りました。ぼくは介護にしました。
執筆ジャンルをどうするか
エッセイ・コラム・ノウハウ・体験記、執筆のジャンルを決めました。
ぼくはエッセイにしました。
これも同じnote内でエッセイだったり小説だったりが入り混じってしまうと、読者が選びにくいと思ったんです。
経歴で説得力を持たせた
経歴や肩書きをアピールしておけば、読者への信頼感につながります。
今まで積み重ねてきた経験や実績が世間から評価を受けることであれば、手にとってもらえる確率は高くなると考えました。
「今まだ勉強中ですが、毎日取り組んでいます!」などの自己評価であっても、情熱的に記事を書けば伝わるのではないかと思います。
ぼくの場合は、現役の介護職員であるということ。そして介護の公募で賞を獲っていることもアピールしています。
公募の賞のおかげで、より興味を持ってもらうことができています。
エッセイは誰が書いているかで売れる
悲しいかな、内容ペラペラでもタレントのエッセイは売れますよね。
それこそ芸能人であれば「きょうはドコドコ行って〇〇を食べてきました」みたいな、 日記に近い内容だったとしても、お金を出して記事を購入する人はいるでしょう。
それが現実です。
その芸能人の日常を知りたいファンがいるからです。ファンの方はその日常に価値を感じているんですね。
ぼくは芸能人やタレント・何かの研究職やアナリスト・社会的信頼のおける地位にはいません。読者は興味をもってくれません。
悲しいかな、これが現実です。
だからこそ、執筆者の紹介部分は丁寧に説明する必要があると思いますし、それは読者へ向けての思いやりだとも思うんです。
なので、プロフィールはちょいちょい見直して、書き直すようにしています。
誰に向けて執筆している文章なのか
あなたは誰に向けて文章を書いていますか?
ぼくは文章を執筆するとき、読者を想像して文章を書いています。いわゆるターゲットってやつですね。
読んでくれる人をイメージして執筆する
ぼくは介護をテーマにエッセイを書いています。
イメージする読者は、在宅で介護をしているぼくと同世代の人たちです。
40代から60代までの働き盛りの人。長年会社で働いてきた人が、親の介護を理由に介護離職や在宅介護をしている。そんな状況をイメージしています。
介護職員が感じたり見てきたりしてきた、介護の情報や介護の気づきなどを書くようにして、読み手の興味を惹こうとしています。
読んでくれる人の顔をイメージする
ぼくの文章を読んでくれているひとが、どんな顔をして読んでくれているのかをイメージしています。
ニヤニヤしているのか、つまらなそうにしているのか、ドキドキしてくれているのか。
そんなことを脳内でイメージします。そうすると自然に「うーん、ここはちょっと面白くないかも」とか「よし、ここで展開を作ってドキドキさせよう」とか、文章に工夫が生まれてくるんです。
書いているぼくもニヤニヤしたり怒ったり、表情をつくりながら書いています。
執筆の文体が決まってくる
同世代に書くのであれば、多少くだけた表現でもいいかもなぁ。とか。
たとえば年下へ向けて執筆するなら、丁寧にわかりやすく漢字少なめで書こうとか。
一人称を「ぼく」「僕」「俺」「おれ」「わたし」どれにしようかとか。
「です・ます」「だ・である」のどちらにしようか。またはタメ口で書いてみようとか。ターゲットに合わせて書き方を変えています。
自分で文体を決めるのではなく、読み手にとって心地いい距離感の文章を書くことを心がけています。
何を執筆したらいいのか
あなたはどんな文章を書きたいですか?
ぼくはエッセイを書きたい。物語やエピソードを書きたいと思ってnoteを始めました。
知識や経験に基づいた情報発信やノウハウの提供も書くことはできるのですが、それよりも体験から感じたことや思考をエッセイとして表現したいと思っています。
執筆のために体験と取材を大事にする
エッセイは、自分の身の回りに起こった出来事に対し感情や思考を綴っていく随筆です。
つまり実際の体験がなければ、臨場感やリアリティーあるエッセイは書けないということです。
介護施設・介護現場で働いているのは、職場体験や経験を通じてエッセイの取材をしたいという理由があります。
自分の体験・エピソード・感情・思考などの一次情報を大事にしています。
働いていて気づいたことは、メモを取ったり日記に書いたりして必ずネタの引き出しに入れておくようにしています。
体験から持ち帰ってくる執筆の材料
介護現場で起こった面白い出来事を持ち帰ってくることも大事なのですが、ぼくがいちばん大事に持ち帰ってくることは、
- 感情の動き
- 違和感
- 気づき
これら、自分の内面の変化に着目しています。
エッセイは、自分の感情の動きをおもしろく描写することが面白さにつながると思っています。
その人の思考の癖とか偏見とか。人と違った感性を表現することが「作家性」だと思っています。
立ち読み部分をつくってセールスする
作家としてのプロフィールを作り込み実績も提示した。
「よし。これで売れるだろう」そう思ったんですが、これでも売れません。
なんでなん?
本はセールスをしないと売れない
書店でもそうですが、本棚に縦に並んでいる本は売れにくいですよね。
売れていく本ってのは、
- 新刊
- 平積みしてある
- 著名人が帯を書いている
- 興味をそそるタイトル
要するに、売るためにセールス(販売促進)をしているということです。
noteの無料記事を利用した
書店・コンビニで雑誌や本を買う時、立ち読みしたりします。
「家でじっくり読みたいなぁ」とか、
「この漫画家おもしろい漫画描くなぁ」とか、
そう思ってレジまで本を持っていきますよね。
まずは「どんな作品を書いていているのか」を知ってもらう活動が重要だと思いました。
今のご時世、無料コンテンツが当たり前です。noteも基本的には無料コンテンツです。
セールスのために毎日無料noteを更新することにしました。
まず知ってもらうことが大事
これはマーケティングの話になってしまうのですが、世の中のあらゆる商品が売れる仕組みには次のような工程があります。
- 認知
- 集客
- 購入
- 拡散・シェア
もっと細か分解できたりもしますが、まずは「認知」が重要なんです。
この作家はどんな人間か。この人はどんなことを書くのか。
まず人間性と作品を知ってもらわなければ、この人の日記やエッセイを読みたいと思ってもらえないだろうと思ったのです。
無料noteを毎日更新して信頼関係をつくる
ぼくは毎日無料記事を書いていました。
逆に有料noteしか投稿しないクリエイターとか、投稿期間が空いてしまっているとか。そんな人のnoteを買おうと思いますか?
noteにはフォロワーという機能があるので、まずはフォロワーを増やすことに専念しました。要するに自分のファンになってくれる人を集めることにしたんです。
執筆した有料noteの値段はどうするか問題
ある程度フォロワーさんが集まってくれた段階で有料noteにチャレンジしました。
最初に書いた有料note、いくらに設定したと思います?まぁ内容にもよりますけども。
1万文字。100円です。noteで設定できる最低価格にしました。
文庫本で10万文字・500円ですよね。
100円でも高いと思ったんです。
どれだけ一生懸命書こうが、1万文字の文字数だろうが。価値を感じられないことに対しては100円でも高いですよね。
逆に、有料記事に宝くじの当選番号が書いてあるとします。1行でも、1億円の価値があるでしょう。
値段はお客さんが決める
「がんばって書いたから、500円くらいにしておこう」って考えるよりも「まずは100円でひとりでもいいから売ってみよう」と考えるほうがいいと思いました。
買ってもらった経験を増やしていくことが大事。まずは売るという経験をしたい。
100円ですが、自分の執筆した文章が売れた時、めっちゃ嬉しかったです。
内心ビクビクして有料記事を販売していましたが、いちど売れてからというもの慣れてきて、いまでは躊躇なく有料記事を書いたり価格を上げたりできるようになりました。
まずは売る経験をすることが大事でだと思いました。
自分の名前を売るために公募にチャレンジしよう
執筆で収入を得ようとするのは簡単ではありません。
ここまで書いてきたように、どこの・だれの文章かわからないものにお金を払うってことは抵抗があります。
じゃあ、どうするか。
作家としての「名前の価値を上げる」というのが、ひとつの方法ではないかと思ったんです。
エッセイ・小説・キャッチコピー・川柳、ことばを扱う公募はたくさんあります。
公募で賞を獲ったら、すかさずnoteでアピールします。
そうして名前自体を売っていけば、同時に作品も売れるのではないかという魂胆です。
芸能人は知名度が武器です。知名度を武器にして商品の広告になっています。同じように自分の名前を売っていくことが作家としての近道で、執筆で収入を得るひとつの方法だと思っています。
ぼくは公募にチャレンジしつづけようと思っています。
売ることも・創作自体も好きなので。