MySCUE(マイスキュー)ケアラー川柳の公募に挑戦しました
MySCUE(マイスキュー)主催、ケアラー川柳に応募したので、作品と制作意図について振り返ってみたいと思います。
このコンテストは、イオングループが母体となっているシニアケアの情報サイト「MySCUE(マイスキュー)」内で開催された公募です。
介護にまつわる「あるあるネタ」について川柳を募集している公募でした。
こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。元芸人です。
当サイトに来てくださり、ありがとうございます!ゆっくり見ていってくださいね!
結果は残念ながら、入賞ならず。
介護職員として働いているので、たくさんの体験やエピソードを持っていると自負していたのですが。共感できるネタもたくさん浮かびそうでしたし。でも残念ながら入賞ならず、でした。
では、ボツになった川柳を紹介していきたいと思います。お楽しみください。
あなたの公募のヒントになれば嬉しいです。
MySCUE(マイスキュー)ケアラー川柳とは
ケアラー川柳は、イオングループが運営している、ケアラーのためのプラットフォーム「MySCUE(マイスキュー)」で開催されました。
MySCUE (マイスキュー)は、家族や親しい人への介護やサポートをする、ケアラーのためのプラットフォームです。
MySCUE(マイスキュー)は、高齢化先進国と言われる日本が、誰もが笑顔で歳を重ね長生きを喜べる国となることを願っています。
MySCUE(マイスキュー)
MySCUE(マイスキュー)は、ケアラーの方に対して、シニアケアなどの関連情報を発信しているプラットフォームです。専門家への質問やコミュニティを作ったり、イベントの開催ができたりします。
課題の詳細
高齢のご家族のサポートや
MySCUE(マイスキュー)
介護にまつわる
「あるあるネタ」について、
川柳を詠んでシェアしませんか?
賞品
- 最優秀賞(宿泊ペアギフト3万円分)1名さま
- 優秀賞(イオン商品券3,000円分)5名さま
公募の期間
- 2023年9月7日(木)9:30 〜 2023年10月1日(日)23:59 締切り
- Web応募
発表形式
2023年12月下旬頃にホームページにて発表
1,788作品の応募があったそうです。
ちなみに最優秀賞を受賞した作品はこちらです。
気をつける
だいちゃんZ! さん MySCUE(マイスキュー)
食も言葉も
やわらかく
応募した川柳を紹介します
さてここからは、ぼくが応募した川柳を紹介していきます。制作意図も併せて解説していきます。
高齢者は耳が遠く理解力も記憶力も衰えている方が多い。とくに認知症の方は短期記憶が失われている方が多いので名前が覚えられない。ぼくは同じ方に自己紹介を何回もしています。
介護室のトイレは手すりが付いていたり車椅子のまま入れるようになっていたり、広めの空間になっています。車椅子の方をトイレ介助に案内するとき、介助しやすいように後ろ向きで入ったりします。
トイレ介助でいちばん焦ることといえば、便の処理。ビニール手袋をして介助するのですが、不意に便が腕についてしまったり手についてしまったりします。平常心を保とうとおもうものの、心はざわついています。
高齢者がやっている脳トレ。ぼくもやってみました。漢字とか計算とか、たまに難しい問題があったりして、高齢者の方と一緒に悩んでしまいました。
介護施設では、何かあるたびに水分をとってもらうようにします。認知症の脱水症状になるとさまざまな不穏行動を引き起こしてしまうからです。もちろん、体調管理や排便を促すことも理由にあります。ずっと「お茶飲んでくださいね」って言っているかもしれないです。
午前中に血圧を計ると高かったり、午後に血圧を計ると落ち着いていたり。高齢者の血圧や体調は本当に変化しやすいです。常に気をつけています。自分の血圧は大丈夫なのか、こっそり図ったりもします。
介護施設では、15時におやつの時間があります。人数分おやつを用意したのに食べない方がいたり、先に帰ってしまっていたりと、おやつが余る時があります。もちろん介護職員でいただきます。
高齢者は何度の同じ話を繰り返します。失礼ながら、聞いているフリをしているときもあります。適当な相槌を打ちすぎて、会話のやめ時を失うこともしばしばです。
高齢者の身体介護をしていると、自然に距離が近くなっていきます。見守りが監視みたいになったり、気がついたら真横に顔があったり。客観的にみてみたら、ちょっとおかしいかもしれませんね。
介護職をしているのでしょうがないですが、介護職員目線での作品ばかりですね。家族介護の「あるある」という視点で考えるべきでしたね。
大喜利っぽく川柳を考えてみる
川柳に大事な要素として、ユーモアがあると思います。
思わずクスっと笑ってしまうような川柳だと、目を引きますよね。
事実やエピソードをそのまま川柳で表現しても、面白さにつながらないことがあります。ぼくは大喜利的な発想で川柳を考えてみました。
大喜利的な発想の仕方
今回のケアラー川柳は「あるある」がテーマでしたが、どんな「あるある」だとユーモアに繋がりやすいかを大喜利で考えてみようと思いました。
たとえば、介護をしていて大変なことはユーモアに繋がりやすいと思います。
- 排便
- 入浴
- 食事
- コミュニケーション
介護の仕事をしていて大変なことをあげていきました。その中で具体的なエピソードを探っていきます。
逆にユーモアになりにくいことはなんだろうと考えた時、
- 介護保険
- 葬式
- 家族の対立
このような、知識・悲しい場面や笑えない家族間の対立などは避けるようにしました。
川柳はキャッチコピーの考え方と似ている
キャッチコピーを考えるときは、次のような考え方をします。
- 何を
- どう言うか
川柳もこの考え方に近いものがあると思っています。
たとえば、排泄介護の大変さを伝えようと思った時。
キャッチコピーの考え方でいうと「何を」は排泄介護に関してで、「どう言うか」は「とめどなく滝のように流れ出す」みたいな表現にすると、ひねりが加わって面白くなるのではないかと思います。(真面目に解説することではないのかもしれませんが)
キャッチコピーも川柳も短いことばで表現する
キャッチコピーは短ければ短い方がいいとされています。それは、短い文章の方が相手に伝わりやすくインパクトが強くなるからです。
その点川柳も、短いことばでリズムよく読まなくてはいけないので考え方のアプローチはほとんど一緒といっていいでしょう。
介護から連想される言葉を、マインドマップを使って探していくとアイデアの数が増えていきます。
キャッチコピーの考え方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
名作のキャッチコピーを知りたい方は、以下の書籍を参考にしてみてください。
公募を利用してことばの表現力を磨こう
ぼくが公募に挑戦している理由は、表現力や発信力を磨いていきたいからです。
そして身につけた実績と実力を使って、介護職イメージをよくしていきたいと考えています。伝えるためには、ことばの表現力を磨く必要があると考えています。
もちろん、公募にチャレンジすることは純粋に面白いです。それに表彰されると自信につながりますし実績にもなるので、新しい仕事の分野にチャレンジできるかもしれません。
あなたも公募を使って、自分の可能性に挑戦してみませんか?