悩みの原因を知りたくないですか?
脳内にある言葉を知りたくないですか?
そんなときは、マインドマップがオススメです。
マインドマップは、自分の脳内を可視化するツールです。情報・記憶・アイデア・悩みなど、脳内のあらゆる言葉を書き出して思考の整理をします。
具体的にビジネスシーンやプライベートシーンで、次のような悩みをお持ちではないですか?
- 議事録を書く時、会議の内容が思い出せない
- 会議でアイデアが出てこない
- 学習の時、内容が記憶できず学習効率が上がらない
マインドマップのメリットは、自分の脳内を客観視することで、発見や見落としに気づくことです。
イラストを書いたりカラーペンを使って書くので、視覚情報からも脳に働きかけをします。楽しみながらアイデア発想ができ記憶の定着を助けてくれます。
自己紹介が遅れました。はじめまして「寿(ひさし)」といいます。
僕がマインドマップを使う場面は、次のような場面です。
- 悩みの原因を探るため
- キャッチコピーを考えるため
悩みの原因を特定するときは、「自分は何に悩んでいるのか?」「どのような解決方法があるのか?」を探ります。マインドマップで脳内を可視化し、原因を突き止めることで、冷静な判断が下せるようになりました。

キャッチコピーを考えるときは、広告対象の取材や情報整理・知識と経験の整理・キャッチコピーのアイデア出しなど、ほとんどの場面で使用しています。
マインドマップの書き方は簡単です。初心者の方はまず、用語とルールを覚えましょう。
マインドマップの紹介・解説・具体例を紹介します。お役に立てれば嬉しいです。
マインドマップは「脳の取扱説明書」
はじめに、マインドマップが「脳の取扱説明書」と言われる理由を解説します。マインドマップが生まれた背景は、学習能力の向上が目的でした。
マインドマップが生まれた背景
マインドマップは、1970年にイギリスの教育コンサルタントであった、トニー・ブザン氏が提唱しました。
脳内に近い形で描き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくする「脳の取扱説明書」として研究・発明されたものです。
トニー・ブザン氏は、学習に難を抱えていた子どもたちに、マインドマップを取り入れました。マインドマップの効果で、子どもたちの学習能力を大きく向上させたことが、イギリスの公共放送BBCで報じられ、世界で広く知られるようになりました。(参考 : Wikipedia)
マインドマップと箇条書きとの違い
マインドマップと同じような情報整理の仕方で、箇条書きがあります。マインドマップと箇条書きの決定的な違いは、マインドマップは、情報を構造化して整理することにあります。
箇条書きは、ひとつひとつの項目に対し、優先度や重要度・カテゴライズをあまり意識することはありません。思いついた順に書き込んでいくと思います。簡易的なメモやチェックリストに向いています。
一方、マインドマップは、テーマから連想される言葉をカテゴライズして書いていきます。カテゴリーの中で情報が関連性を持ち、繋がっていることが最大の特徴です。
また、優先度や重要度の高い項目は、色を変えたりイラストを加えたりと表現を変えていきます。ビジュアライズすることで、脳は情報を映像として記憶に残し、記憶の定着を手助けしてくれるのです。
マインドマップが効果を発揮する場面
具体的に、次の場面で使用すると効果的です。
- 情報整理・情報収集
- ブレインストーミング・アイデア発想
- 学習
- 他者との情報共有・コミュニケーション
それでは、初心者が覚えるべき、書き方・ルールを解説していきますね。
マインドマップ初心者が覚えるべき「用語」
まずは、マインドマップの書き方に必要な、用語を覚えていきましょう。
- セントラルイメージ
- メインブランチ(大きいカテゴリー)
- ブランチ(要素)
セントラルイメージ

マインドマップの中央に描く、思考する対象・テーマのことです。テーマを中央に配置する「放射型」と、テーマを右に配置する「右マップ型」が多く使われています。
メインブランチ(大きいカテゴリー)

セントラルイメージから伸びる太い線のことです。カテゴリーごとに色を変えたり、優先度・重要度によって色を使い分けます。
ブランチ(要素)

ブランチとは「枝」を意味し、要素から伸びる線のことをいいます。マインドマップは関連する各要素を、ブランチで繋げます。
これらの用語を抑えておけば問題ないと思います。マインドマップは別名で「アイデアマップ」「スプレー図」「メモリーツリー」とも言われています。
マインドマップ初心者が覚えるべき「基本ルール」
マインドマップの書き方で必要な、基本的なルールを解説します。

- A3、A4の無地の用紙を使う
- セントラルイメージはイラストで描く
- メインブランチの線は太くする
- ブランチは色を使って描く
- 1ブランチ1単語ルールで描く
- 構造化を意識した書き方をする
初心者の方は、これらの基本的な書き方を忠実に再現しましょう。
【ルール 1】A3・A4無地の用紙を使う
キャンバスの大きさが、脳の思考の広さを決めるといわれます。A3用紙・A4用紙が、大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズといわれ、横向きで使用します。
罫線のない無地のコピー用紙を使いましょう。ノートなど、罫線のある用紙だと、整列したいという意識が働き、自由に描けない場合があります。自由な発想を大切にするマインドマップでは罫線が邪魔になります。余白を埋めようとしないのがポイントです。
【ルール 2】セントラルイメージはイラストで描く
イラストでセントラルイメージを描くことで、視覚情報として認識しやすくなります。人は情報を、視覚情報と聴覚情報だけで93%認識するといわれています。残る7%は言語情報です。画像は文字の7倍、動画は文字の5000倍、情報を伝達するといわれています。
イラストで表現することで、他人は内容を把握しやすくなり、情報共有が簡単になることもメリットのひとつです。
イラストの上手い下手は関係なく、描き手の個性と考えましょう。初心者の方は積極的にイラストを活用しましょう。
【ルール 3】メインブランチの線は太くする
セントラルイメージから伸びるメインブランチの線は、太い曲線にします。
太い線で描く
メインブランチは一番大きいカテゴリーを意味します。太い線で書くことにより、ひと目で、重要度・優先度が理解できます。
曲線で描く
曲線は思考の柔軟さを引き出す効果があります。直線などの無機質な線では描けない、感情・葛藤などを表現します。
【ルール 4】ブランチは色を使って描く
色彩を豊かにして描くことを楽しみましょう。楽しむことで発想が豊かになります。
また、色に意味を持たせることで情報のカテゴライズができ、思考の整理を手助けしてくれます。
- 赤:緊急性が高い
- 青:検討事項
- 黄色:アイデア
あなたのルールを作って、楽しんで描きましょう!
【ルール 5】1ブランチ1単語ルールで描く
単語で書くと、連想・関連するブランチが広がります。文節や文章では、ひとつのブランチが持つ意味を複雑しまい、発想や思考の見落としに繋がってしまいます。
「水を飲む」ではなく、「水」「飲む」とする。
水には「浴びる」「買う」などのブランチも考えられます。単語で描くように意識しましょう。
初心者の方は、とくに意識したいルールのひとつです。
【ルール 6】構造化を意識した書き方をする

構造化とは、です。要するに、階層や序列・カテゴリーを意識して書くことです。
構造化することで全体像を俯瞰でき、連想することや、今までにないアイデアを発見しやすくなります。
たとえば「水」を、セントラルイメージにした場合。
セントラルイメージから伸びるメインブランチを、「メーカー」「湧き水」にしてみました。メーカーから伸びるブランチは、各メーカー名が連想されます。他にも、「飲む」「浴びる」などの、動詞でも構いません。連想されるキーワードを思いつくままに書いていきます。
ここまでが、マインドマップ初心者に必要な、基本的な書き方でした。
マインドマップの書き方 – 具体例
さて、基本的な用語と書き方のルールを覚えたところで、いくつか具体例をみていきましょう。
マインドマップは、ビジネスシーンからプライベートなシーンまで幅広く活用できます。
「ビジネスシーン」で使えるマインドマップの書き方
主に企画会議・ブレインストーミングに活用します。情報整理・情報の記録で使うことも効果的です。
ブレインストーミング・アイデア発想
僕は、ブログのアイデア出しに使っています。セントラルイメージに記事のテーマを置き、思いついた単語を次々に書いていきます。自分の持っている経験や体験、感情なども書き出すと、思いもよらなかったアイデアに出会ったこともありました。

情報整理・分析
僕は、キャッチコピーを考えるときに、3C分析というマーケティングの手法と組み合わせてマインドマップを使います。

セントラルイメージを広告対象にして「商品力」「競合」「世の中」を分析していきます。
- 何を知っているか
- 何を知らないか
この2点をはっきりさせ、知っていることからは連想し、知らない事は調べるとすれば、抜けもれなく対象を深掘りできます。

議事録
会議の内容をマインドマップで書いていきます。議題に応じてブランチを分け、情報を構造化して整理します。構造化して書くことにより、記憶への定着率が上がります。
「日常生活」で使えるマインドマップの書き方
マインドマップを家族や仲間と共有します。ちょっとしたメモにも使え、ヌケモレ防止にも役に立ちます。
避難場所
地震がなどの災害が起きた時など、緊急時の避難場所や連絡手段を共有しておきましょう。

今日の晩ごはん
夕飯の買い物メモを共有しておくと、買い物の分担や買い忘れ防止になります。
「学習」で使えるマインドマップの書き方
資格取得の勉強や読書のときにマインドマップを使います。ブランチを、書籍のもくじと照らし合わせて書くと、情報の整理ができ記憶の定着率が上がります。

「自己分析」で使えるマインドマップの書き方
セントラルイメージを「自分」にすることで、自己分析ができます。
自己分析
マインドマップを使い、客観的な視点で自分を見つめることで、人生のヒントが見つかるかも知れません。自己紹介や職務経歴など、実用的なことにも活用できるでしょう。

悩みの解決
悩みの原因を探ることも可能です。セントラルイメージを悩みにしましょう。目標設定するときに、マインドマップを使用するものオススメです。

マインドマップは他者とのコミュニケーションに使える
マインドマップは積極的に他人と共有しましょう。視覚的に描かれたマインドマップは直感的に伝わります。
太い線・色を使う・ブランチを曲線で描く、これらが重要なのはこのためでもあります。

初心者から上級者へ – 書き方で注意すること
マインドマップ上手に活用するアイデアを紹介します。
初心者のうちは手書きが効果的
手書きで描くと脳が刺激されアイデアが浮かびやすくなります。イラストを描いたりする場合も手書きの方がいいでしょう。
また、手書きは描き手の個性が出るので個性的なマインドマップになります。イラストや写真なども貼り、楽しみながら描きましょう!
Webサイト上で描けるマインドマップツール
Web上のマインドマップツールを使うことで、資料の共有・共同編集ができるなど、様々な利点があります。とくに、マインドマップを仕事で使う場合にWebツールは重宝します。
代表的なサービスを、ふたつ紹介します。
XMind
(無料で使えます。有料版で機能の拡張あり)
MindMeister
https://www.mindmeister.com/ja
(無料で使えます。有料版で機能の拡張あり)
TEFCAS思考法を取り入れてマインドマップを描こう
マインドマップを描くときは、何かしらのアイデアや結論を導き出すために使うことがほとんどです。いい結果をもたらすには、試行を繰り返し何度も失敗を重ねる必要もあります。
そこで、マインドマップの考案者、トニー・ブザン氏が提唱する「TEFCAS思考法」について紹介します。
TEFCAS思考法は、新規事業・アイデア実現のために有効な思考法です。次の単語の頭文字を取って、「TEFCAS」となります。
- T (Trial):試行
- E (Event):実行
- F (Feedback):フィードバック
- C (Check):チェック
- A (Adjust):調整
- S (Success):成功
似た方法に、「PDCAサイクル」があります。PDCAサイクルは継続的な品質改善の手法で、すでに事業が進んでいる状況下では有効的です。
一方、TEFCAS思考法は、TEFCAS思考法は、「Trial(試行)」を優先し「Success(成功・成果)」を意識して取り組むところが特徴的です。
描きながら調整を繰り返す、TEFCAS思考法を取り入れてマインドマップを描いてみてください。
マインドマップ初心者にオススメの参考書籍
マインドマップ初心者の入門書として、次の書籍を紹介します。読みやすく、具体例もたくさん紹介されているので、オススメです。この記事は次の書籍を参考にさせて頂きました。
著者 : 矢島 美由希 氏
保育士として20年間勤務した後、大学で臨床心理学を学び、マインドマップ・インストラクターの資格を取得。
悩みを解決してアイデアに溢れた毎日を
マインドマップ。描きたくなりましたか?
僕は、何かに悩むたびにマインドマップを描くようになりました。
悩みは書き出すことで、自分の視点から離れ客観的な判断が可能となります。「こんなことで悩んでいたのか、、」と、マインドマップをみて我に返り、解決策を思いつくこともありました。
自分の頭の中を覗いて見ると、今まで出会えなかったアイデアが見つかるかも知れません。
さぁ、ノートとペンを準備して、小さなマインドマップからはじめましょう。心踊るアイデアは、人生を豊かにしてくれるでしょう。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。