読み応えのあるコラムの書き方を身につけて独自のコンテンツを届けよう
読み応えのあるコラムは、独自の視点や独自の意見があります。
コラムは誰もが疑問に思うこと、誰もが知っていることを書いてもあまり意味がありません。というか書いていてまったく面白くないです。
結果的に意見が一致したのなら同意といえますが、そうじゃなければパクリと言われても仕方ないかもしれません。
こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。元芸人です。
当サイトに来てくださり、ありがとうございます!ゆっくり見ていってくださいね!
「コラムってはなんですか?」
そう聞かれたら、あなたはどう答えますか?
ぼくは「社会に対して自分の立ち位置を示す文章」だと答えます。
「では、エッセイは?作文は?」
ぼくは「自分の身の回りに起こったこと・感じたことを描く文章」だと答えます。人によって様々あるかもしれません。コラムやエッセイの定義は自分勝手に決めていいと思っています。
ですがコラムの書き方については、なんとく「こう書いた方がいい」というような基本があると思っています。
この記事では、以下のことを解説していきます。
- コラムとエッセイの違い
- コラムの書き方
- 独自の視点や意見を持つには
- 裏付けや事実確認の重要性
これらについて掘り下げていきたいと思います。
コラムの書き方を身につけて、独自性のある面白いコンテンツを作っていきましょう。
コラムとエッセイの書き方の違い
コラムはエッセイとよく比較され「なにがどう違うの?」と思っている方は、結構いるのではないでしょうか。
まず、コラムとは何なのか。そうすることでエッセイとの違いを考えてみたいと思います。
コラムとは
コラムは「新聞・雑誌などに掲載されている線で囲んだちょっとした記事。囲み記事」といわれています。新聞の社説なんかもコラムと言えるのではないでしょうか。
ぼくの中でコラムは「社会性をテーマに独自の意見や提案が書かれた文章」という定義にしています。自分の身の周りで起こった出来事というよりも、政治や経済・文化や芸能といった世の中の人が平等にアクセスできる情報がテーマの軸となる文章としています。
エッセイとは
一方エッセイは「自分に起きた出来事をテーマに、感情の変化を綴る文章」という定義にしています。エッセイとは「随筆」といわれ、随筆とはまさに自分の身の回りに起こったことをテーマに文章を構成していきます。
仕事や趣味、結婚や出産・育児など、自分の体験や経験を書くことがエッセイなのではないでしょうか。
コラムもエッセイも、とくに形式にこだわることなく文章を書いているという人もいるでしょう。それはそれで間違いではないと思います。ですが自分の中で定義決めておくと、文章の書き分けが生まれて楽しいのではないかと思います。
コラムの書き方
さっそくコラムの書き方について解説していきます。
さきほども言いましたが、コラムは「社会性をテーマした文章」と定義づけています。要するにコラムは、広く一般の人に理解できる内容で構成されていることが大切だと考えています。
そして、論理性が担保されて自分の意見が伝わりやすい構成で書くことが重要になってきます。論文などに使われる文章の書き方でコラムを書くことをオススメします。
三幕構成でコラムを構成する書き方
コラムは三幕構成で書くと、論理的な文章になります。
三幕構成とは脚本の構成に使われる文章構成で、文章全体を3つのブロックに分けて構成する書き方となります。
- 序論
- 本論
- 結論
これら3つのブロックで構成することで、テーマの一貫性を保ち主張を際立たせるコラムを書くことができます。
序論の書き方
序論でもっとも大切なことは、結論や問題提起を書くことです。独自の意見や主張を冒頭に書いて、読み手の興味を惹きつけておく必要があります。
コラムは小説や物語と違いストーリー性を重視しない文章です。冒頭で状況説明や背景の説明を長くしてしまうと、読者は「一体何が言いたい文章なのか」と結論を先延ばしにしているように感じてしまいます。結果、文章を最後まで読んでもらえなくなります。
最後まで読まなければ結論がわからないコラムよりも、冒頭で結論を伝え読者の興味を惹きつけておいたほうが、コラムを最後まで読んでもらえる可能性が高くなるという訳です。
本論の書き方
本論で書くことは、序論で書いた結論や主張に対しの理由や根拠を書いていきます。
集めた情報や研究成果・データや比較などを用いて、自身の主張の裏付けを語っていくブロックです。この本論は読み応えを重視し、文章のボリュームを多く書いていきます
結論の書き方
結論は書籍の最後にある「あとがき」のように書きます。要するにコラム全体の内容を客観的に分析したうえで、感想を書いたり結論を印象付けたりすることを書いていきます。
PREP法でコラムを書く書き方
PREP法でコラムを書く書き方も、テーマの一貫性と論理性を保ったまま独自の主張を述べるコラムに向いています。
PERP法は、以下の構成で書いていきます。
- Point(結論)テーマ・目的に対する答えや考え
- Reason(理由・根拠)結論の理由・根拠
- Example(具体例)具体例を記載
- Point(結論・まとめ)結論・理由・具体例を通して話のまとめを
これらの単語の頭文字をとって、PREP法となります。三幕構成の書き方と近い書き方になります。
Pointの書き方
結論や独自の主張を書いていきます。重要なのは、読者を惹きつける結論を提示することです。
読者は、書き出しが面白いかどうかでそのあとの文章を読むか読まないかを決めます。また、コラムの書き手にとってもメリットがあり、結論を先に書いておけばその後の文章がテーマから外れにくくなります。
Reasonの書き方
なぜその結論に至ったのかを書いていきます。ここのブロックは読者にしっかりと読んでほしい内容なので、客観的な視点・比較データや事実を用いて主張に対しての説得力を持たせていきます。
Exampleの書き方
あなたが実際に経験した具体的なエピソードなどがあれば書いていきます。主張に信憑性や説得力を加えることになるので、コラムの読み応えがグッと増します。
Pointの書き方
結論をもう一度印象づけましょう。読後に「著者は何が言いたかったのか」を記憶してもらうための、冒頭の結論をもう一度書くようにします。
三幕構成とPREP法を意識してコラムを書くことで、テーマの一貫性と独自の主張が伝わるコラムになります。
例文が知りたいという方は、この記事自体を見返してみてください。三幕構成とPREP法に基づいて文章が書かれています。
独自の視点や意見を持つコラムの書き方とは
コラムに大切なことは「独自の視点や意見・主張があること」だとぼくは思っています。
文章の上手さとか読みやすさよりも、誰も語っていることのない内容に読者は読み応えを感じます。
独自の視点や主張を見つけることは簡単なことではありませんが、コラムを書く醍醐味はそこにあると思っています。
取材には時間をかける
独自の視点や主張は、そう簡単に見つかるものではありません。
たとえばこの「コラムの書き方」というテーマ。ぼくの主張は「独自の視点や主張を持つこと」を最も伝えたいこととして書いています。
この結論に達するまでに、ぼくは多くの文章力に関する本を読んできましたし、コラムについて考えてきました。
書いている時間よりも圧倒的に取材の時間の方が長いです。取材にかけた時間が長い分、たくさんの素材が集まります。その素材をどのように編集するかが、面白い読み応えのあるコラムの分岐点になると思っています。
結果的に言いたいことが重なっても気にしない
自分だけの主張になっていないとコラムを書いてはいけないのか。
そういう訳ではありません。結果的に言いたいことが他の人と重なってしまうことがあります。でもそれはそれでいいのです。ものごとの本質はそう多くないからです。
視点や主張が結果的に同じ本質でも、そこに辿り着いたプロセスや手順・アプローチが違うはずです。本論となるコラムの核となる文章が面白ければ、いいコラムと言えるのではないでしょうか。
比較から独自のコラムは生まれる
自分の意見が独自のものなのかどうかは、他のコラムとの比較によって明らかになります。
ですので、同じテーマで書かれたコラムをたくさん読むことが、独自のコラムを書くには必要になってきます。
コラムは事実確認裏付けが重要
いいコラムは、読者の納得感があるように思います。
この納得感というのは裏を返すと「個人的な主張だけで書かれていない」ということになるのではないでしょうか。
一般論や一般常識、裏付けや事実確認がしっかりとなされている文章だと思うのです。
たとえば「このリンゴは美味しい」とひとりの人が言うのと「このリンゴは誰もがおいしいと言っている」と言うのでは、どちらに説得力があるでしょうか。
後者のほうがきっと、りんごの美味しさを伝えられているのではないかと思います。
コラムには社会性が必要です。要するに主観で語ることと客観で語ることを上手に使い分ける必要がある訳です。
ものごとの本質を見つけるコラムを書く
コラムは物事を考察したり観察したりする思考が必要なので、本質的なことを見抜く力が養われます。書き方を身につければ、面白いコラムが書けるという訳ではありあません。
コラムを書くことを難しく考える必要はありませんが、ただなんとなく好きなことを書いているよりも、本質を見抜く意識で書いた方が面白くなると思っています。
情報発信できるツールやコンテンツを発信できるツールが多くありますので、ぜひコラムの執筆をしてみてください。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。