第10回・看護・介護エピソードコンテスト・公募でぼくのエッセイが「理事長賞」に選出されました
一般財団法人 オレンジクロスさんが開催する、第10回・看護・介護エピソードコンテストで、ぼくの書いたエッセイが「理事長賞」に選出されました。
こんにちは、のざき寿(ひさし)といいます。元芸人です。
当サイトに来てくださり、ありがとうございます!ゆっくり見ていってくださいね!
キャッチコピー公募の応募はさることながら、エッセイの公募にも挑戦しています。ボディコピーの練習もかねて、まとまった文章を書く力を身につけることが目的です。
ぼくはデイサービスで介護職員として働いています。
今回の公募は、実話・エピソードが求められるので、公募期間中は、日々ネタになりそうなことをメモして過ごしました。
ぼくは介護系の公募を中心にチャレンジしています。やはり実際に体験していることでないとアイデアは生まれにくいと思いますし、モチベーションも上がらないと思うからです。エッセイはとくにそうかもしれません。
この記事では、エッセイのアイデア出しのコツ、制作のプロセスを解説しいと思います。
あなたの公募のヒントになれば嬉しいです。
公募・コンテストの概要とエッセイのテーマ
第10回目の開催ということで、公募としては歴史のあるコンテストだと思います。
賞金も大賞は30万円とかなり高額で、大賞以外にもいくつかの賞が用意されています。
主催している団体は、一般財団法人 オレンジクロスさん。高齢者の医療・福祉に関する調査・研究を行っている団体です。2014年ごろに発足した団体のようです。
エッセイや作文の実績として、アピールできる公募だと思います。
公募の応募期間は年末にかけて春頃まで
毎年、12月ごろから応募が始まって、翌年3月ごろまでの創作期間が設けられています。期間にして4ヶ月あるので、十分に作品を磨くことができました。
看護・介護の実体験をもとにしたエッセイ
看護・介護に携わっている方々が喜びを感じたエピソード・やりがいを見出したエピソード・感動を覚えたエピソードなど、あなたが実際に体験した看護・介護でのエピソードを募集しております。
一般財団法人 オレンジクロス
上記のテーマで「400字以上2400字以内(タイトル含まず)」作品を書いていきます。
経験があれば誰でも参加できるエッセイ公募
日本国内で看護・介護に携わっている方(ご家族等の看護・介護をされている個人、職業で看護・介護をされている方を問いません)
一般財団法人 オレンジクロス
介護職員でなくても、たとえばご家族の介護や看護に携わったことがあれば、実体験を綴って作品応募することができます。つまり経験があれば誰でも参加できる公募です。
応募フォームから簡単に公募に参加できる
期間中は、ホームページ上で応募フォームが設置されていました。応募フォーマットもWord形式・Pages形式とあり、普段パソコンで執筆している人なら、制作しやすい環境だと思います。
パソコンでの執筆でなくスマートフォンで執筆する方は、応募フォームに直接入力することができるので、普段スマートフォンでメモしながら作品をつくることもできます。
賞金総額100万超えの大規模な公募
大賞は30万円と高額で、ほかにも優秀賞10万円(3編)・選考員賞5万円(3編)などがあり、今回ぼくは理事長賞3万円(25編)に選考いただきました。
賞金総額としては100万を超えているので、公募として規模は大きいと言えます。
ですが応募総数前回、250編ほどだったようなので、狙い目の公募ではないかと思います。
作品を審査する方々は、編集者やライター・医師の方など、権威ある方々なので、公募の実績として、アピールできると思います。
公募に関しての詳しい情報は、オレンジクロスさんのホームページをご覧ください。
公募に応募したエッセイの一部を公開
自分の書いた作品とはいえ、応募した作品の著作権はオレンジクロスさんにあります。
一部だけの公開になってしまいますが、他の受賞者の作品はホームページ上で掲載されたり、広報誌として発行されたりするのでご覧いただけます。
ちなみにぼくが受賞した理事長賞は、名前だけの掲載でした。
いとこのおじさんはパーキンソン病
今回ぼくが書いた作品は、いとこのおじさんの介護のお話です。
近所に住むいとこのおじさんはパーキンソン病を患っていて、日常生活を送るには介護の必要があります。
奥さんと二人で生活をしていますが、当然奥さんも高齢です。要するに老老介護世帯なのです。
そこで介護職員であるぼくは、近所に住んでいる身内ということもあって話を聞きにいきました。すると、
「旅行に行きたいから一緒に同行してくれないかな。介護しながらの旅行は、おばさんひとりでは無理だから、あなたが同行してくれると旅行へいけるかもと思って。おじさん、最後の旅行に連れて行ってあげたい」
そうした相談を受けて物語は始まりました。
実体験があるからエッセイになる
この公募があるから、おじさんとおばさんに話を聞きにいったわけではありません。
公募を見つけたときに、あっ!と思いました。
ぼくが介護職員として働き出したのは、親の介護を見据えてです。困っている身内もいるので、力になれることがあるかもしれないと声をかけたことが今回のネタになりました。
応募したい公募があるからネタを作るために体験をしてくる。
もちろんそういった行動もいいと思います。でもよくよく考えてみると、すでに人に語れる体験があるってことは、整理してみたら見つかってきます。
日頃から体験することが、創作の手助けになります。
エッセイの構成は3幕構成を意識した
今回の作品は、構成を意識しました。
クライマックスや見せたいシーンを冒頭に持ってくることで、読み手に期待感を持ってもらいたいと思いました。
映画で例えるとなら、冒頭に主演俳優が困難な目に遭うという感じですかね。
ぼくの作品では、近所の公園でパーキンソンのおじさんと歩行訓練をしている緊張感ある場面から描いています。
そのあと、ことの経緯を紐解いていきクライマックスやカタルシスに向かって行きます。
エッセイで見せたい部分はどこなのかを決める
ぼくはエッセイを書くときに、何を見せたいか・何を伝えたいのかを決めるようにしています。
というのは、そこが決まっていないと、体験したことを時系列で書いていくような、予定調和な文章構成になってしまうからです。
読者に最後まで文章を読んでもらうには、冒頭で興味をひきつけなくてはいけません。そうした意図から、おじさんとの歩行訓練のシーンを冒頭に持ってきました。そこが見せたい部分であり、つたえたい「介護の希望」の部分だったからです。
この構成は、次の書籍を参考にしました。
公募に応募すると自分の言葉が洗練される
エッセイやキャッチコピーなどの公募に応募して、いつも思うことがあります。
それは、公募を通じて自分の言葉が洗練されていくということです。
どういうことかというと。
公募には文字数制限があります。この文字数制限が言葉を磨くきっかけになるのです。
たとえば、キャッチコピーであれば大体11文字から13文字がいいとされています。なんなら短ければ短い方がいいとされています。それは、人間が瞬時に理解できる言葉の数と情報がそのくらいという理由です。
端的に言葉をまとめるには、裏側にアイデアや意図・工夫が必要です。
公募もキャッチコピーと同じく文字数が限られているので、書きたいことを整理していく必要がありますし、細かい描写や言い回しを洗練さえていく必要があるわけです。
その作業を繰り返していくうちに、自分の言葉も整理され洗練されて磨かれて行きます。
いい言葉を使うようになりますし、いやがおうでも相手に伝えることを意識せざる負えなくなるのです。
つまりそれは、自分の人間性を磨くことにつながります。人間は言葉で世界をつくる動物だからです。
自分を成長させるためにも、ぜひ公募にチャレンジしてみてください。
一緒に公募を楽しんでいきましょう!